先輩たちに向けられた歓声を聞きながら、デビューを目指してバックダンサーとして懸命に踊った日々から25年──節目のステージで、自分たちの後ろを固めたのはその先輩だった。
7月21日、『LOVE LOVE あいしてる 最終回・吉田拓郎卒業SP』(フジテレビ系)が放送される。同番組はメジャーデビュー前のKinKi Kids(以下、キンキ)の堂本光一(43才)、堂本剛(43才)と、フォーク界の大御所・吉田拓郎(76才)という異色の組み合わせで1996年10月にスタートした。番組の歴史は4年半で幕を閉じたが、吉田は2人に音楽の基礎を授け、ファンにとっては年齢やキャリアの異なる3人の“化学反応”に魅了された伝説的番組だ。5年前のスペシャル番組以来の放送で、吉田が年内での芸能活動終了を宣言したことから、本当の最終回となる。
「収録は6月末に行われ、12時間近くにわたる長丁場。終了後はスタジオで缶ビールを片手に打ち上げが行われました。すでに24時を回っていましたが、出演者は別れがたい様子で、控室でも音楽談議や昔話に花を咲かせていました」(番組関係者)
吉田の花道を飾り、キンキのデビュー25周年を祝う番組とあって、明石家さんま(67才)やあいみょん(27才)など、豪華な顔ぶれが揃った。なかでも目玉は木村拓哉(49才)だ。
「木村さんの出演は拓郎さんたっての希望でした。木村さんは過去に2度、ゲスト出演していて、ギターセッションをしたこともあります。スター性に圧倒された拓郎さんが『最後にもう一度だけ』と指名して、木村さんも一肌脱いだ」(前出・番組関係者)
光一と剛にとっても、木村との共演は念願だった。
「2人はデビューするまでSMAPのバックダンサーとして舞台に上がっていました。メンバーも彼らを弟のようにかわいがり、お年玉をあげたり、ダンスシューズのおさがりを渡していた。剛さんは左足に中居(正広)さん、右足に木村さんのシューズを履いて踊っていたそうです」(芸能関係者)
師弟関係はSMAP解散後も続いている。
「剛さんは木村さんだけをインスタグラムでフォローしています。一方で木村さんも剛さんと『いつか何かを一緒にやりたい』と明かすほど、相思相愛の関係にあるんです」(前出・芸能関係者)
そんななか、木村が同番組で買って出たのが、キンキのバックダンサーだった。
「今回、キンキのデビュー曲『硝子の少年』を番組内で披露します。この曲を選んだのは木村さんで、剛さんと光一さんは木村さんに“一緒に歌ってほしい”とリクエストしていました。しかし、木村さんはキンキだけで歌うことにこだわったそうです」(前出・番組関係者)