最近でも、血圧を正しく測り、生活習慣を改善したことで、薬が4剤から1剤に減った女性患者がいたという。
「40年近く高血圧の治療を受けてきた70代の患者でした。家庭血圧を右腕で測っており、高い数値が出ていたのですが、左腕で測ったら実際の血圧はもっと低いことがわかりました。生活習慣の調整も行ったところ、半年ほどで薬を4分の1の量まで減らすことができました」
坂東さんは、降圧剤の減薬を希望するならば、まずは家庭で正しく血圧を測り、その結果を、本人または家族がしっかりと医師に伝えることが肝要だと話す。
「家庭血圧を正しく測って低い数値が出たら、医師に結果を見せて『このままの薬で大丈夫でしょうか』と相談してみてください。血圧を下げすぎてしまうとふらつきや転倒の危険もあります。降圧剤は、内科医系の医師以外が処方していることも多く、減薬に対応できない病院も少なくない。その場合は、内科専門医を紹介してもらってください」
※女性セブン2022年8月4日号