『昼上がりのオンナたち』(公式HPより)
一方、昨年12月に『めざましテレビ』で放送された『めぐる。』はコロナ禍の何気ない日常を描いた作品で、「見ず知らずの4人がある朝、同番組の占いを見たことで“いつもはしないこと”に挑戦し、ちょっとした優しさが人から人へと渡っていくうちに、どこかで自分にも優しさがめぐってくる」というストーリー。
放送当時、高橋龍平チーフプロデューサーは、「コロナ禍で毎朝暗いニュースをお伝えせざるをえなかった2021年。不安、不満が降りつもり、自分のことで手一杯になってしまった方も多かったかもしれません。だからこそ締めくくりとなる12月、朝から“もう少しだけ”温かい気持ちになって頂きたく、めざドラ『めぐる。』を放送することに致しました。家を出る前に見て頂けたら、きっと優しい気持ちで一日を始められます」とコメントしていました。やはり「長期化したコロナ禍で生きる人々を癒そう」という狙いがうかがえます。
また、同作は小説を音楽にするユニット”YOASOBIとコラボしてテーマソングとなる原作小説を一般募集。1本あたり約2分半という短い物語ながら、「5000以上の応募作の中から大賞に選ばれた作品を連ドラ化する」という旬のアーティストと視聴者を絡めた一大プロジェクトであり、朝の情報番組でなければできない企画でした。
情報番組の視聴率バトルは熾烈
今年5~6月に放送された昼の情報番組『ポップUP!』の『昼上がりのオンナたち』は、“禁断の恋”を描いた大人向けの作品。「昼時の15分間でもドキドキを味わえる」というコンセプトで女性スタッフを中心に作られ、週末の金曜に4週連続で放送されました。
企画を担当したフジテレビの加藤正臣さんは、「金曜日の昼間に、ちょっと刺激的で中毒性のあるドラマをぜひ楽しんで頂けたらと思っております」とコメント。こちらは「昼すぎに一人でテレビを見ている女性視聴者の楽しみになるような作品を届けたい」という思いが伝わってきます。