スポーツ

巨人・中田翔絶好調で坂本勇人の一塁転向は白紙か 「外野にコンバート」の可能性

中田翔には様々な意見が(時事通信フォト)

巨人ファンからはSNSで「お前が必要」との声があがる中田(時事通信フォト)

 巨人・中田翔がここにきて絶好調だ。8月10日の中日戦で同点の9回2死から守護神のライデル・マルティネスのナックルカーブを左翼ポール際へ。13号決勝アーチで戸郷翔征のプロ初となる2ケタ勝利をアシストした。翌11日からは不調の岡本和真に代わって第91代4番打者に起用されている。

 崖っぷちからはい上がった。移籍2年目の今季は打撃の状態が上がらず、6月6日に2度目の登録抹消された際は打率.215、5本塁打、20打点。今季限りでの「退団危機」も囁かれる中、10日後に1軍昇格すると復活した。バットを短く持ち、逆方向を意識した打法にシフトチェンジして快音を連発。2か月で打率は3割目前まで上昇し、14本塁打とアーチも量産している。

 スポーツ紙記者は「状態が良くなったのではなく、打撃が明らかに変わった。昔はどんな球も振り回していたが、今はインサイドアウトの軌道でボールを内側から叩こうとする意識が見える。コンタクト率が上がったことで三振数が激減し、甘く入るとスタンドに運ばれる。投手からすると厄介ですよ。打撃不振の岡本に代わって4番に抜擢されるのも当然でしょう」と評価する。

 打撃だけではない。中田は一塁の守備でも貢献度が高い。身のこなしが柔らかく、ハンドリング技術が優れているのでショートバウンドも難なく処理する。内野手は安心して送球できるだろう。一塁の定位置を若手成長株の増田陸、ベテランの中島宏之と競っていたが、攻守で活躍する中田が外せない存在になっている。

 中田の復調は明るい材料だが、一方で新たな悩みも。腰痛で戦列を離れている坂本勇人の「コンバート問題」だ。不動の遊撃手として長年活躍してきたが、今年は左内腹斜筋筋損傷で開幕1軍メンバーから外れると、5月に右ヒザ内側側副靱帯損傷で1か月以上戦線離脱。7月に腰痛で今年3度目の故障と満足に試合に出場できていない。攻守で衰えを感じさせないプレーを見せているが、遊撃の守備は体に大きな負担が掛かる。33歳という年齢を考えると、他のポジションへのコンバートも現実味を帯びてくる。

関連キーワード

関連記事

トピックス

精力的な音楽活動を続けているASKA(時事通信フォト)
ASKAが10年ぶりにNHK「世界的音楽番組」に出演決定 局内では“慎重論”も、制作は「紅白目玉」としてオファー
NEWSポストセブン
2022年、公安部時代の増田美希子氏。(共同)
「警察庁で目を惹く華やかな “えんじ色ワンピ”で執務」増田美希子警視長(47)の知人らが証言する“本当の評判”と“高校時代ハイスペの萌芽”《福井県警本部長に内定》
NEWSポストセブン
ショーンK氏
《信頼関係があったメディアにも全部手のひらを返されて》ショーンKとの一問一答「もっとメディアに出たいと思ったことは一度もない」「僕はサンドバック状態ですから」
NEWSポストセブン
悠仁さまが大学内で撮影された写真や動画が“中国版インスタ”に多数投稿されている事態に(撮影/JMPA)
筑波大学に進学された悠仁さま、構内で撮影された写真や動画が“中国版インスタ”に多数投稿「皇室制度の根幹を揺るがす事態に発展しかねない」の指摘も
女性セブン
奈良公園と観光客が戯れる様子を投稿したショート動画が物議に(TikTokより、現在は削除ずみ)
《シカに目がいかない》奈良公園で女性観光客がしゃがむ姿などをアップ…投稿内容に物議「露出系とは違う」「無断公開では」
NEWSポストセブン
ショーンK氏が千葉県君津市で講演会を開くという(かずさFM公式サイトより)
《ショーンKの現在を直撃》フード付きパーカー姿で向かった雑居ビルには「日焼けサロン」「占い」…本人は「私は愛する人間たちと幸せに生きているだけなんです」
NEWSポストセブン
気になる「継投策」(時事通信フォト)
阪神・藤川球児監督に浮上した“継投ベタ”問題 「守護神出身ゆえの焦り」「“炎の10連投”の成功体験」の弊害を指摘するOBも
週刊ポスト
長女が誕生した大谷と真美子さん(アフロ)
《大谷翔平に長女が誕生》真美子さん「出産目前」に1人で訪れた場所 「ゆったり服」で大谷の白ポルシェに乗って
NEWSポストセブン
九谷焼の窯元「錦山窯」を訪ねられた佳子さま(2025年4月、石川県・小松市。撮影/JMPA)
佳子さまが被災地訪問で見せられた“紀子さま風スーツ”の着こなし 「襟なし×スカート」の淡色セットアップ 
NEWSポストセブン
第一子出産に向け準備を進める真美子さん
【ベビー誕生の大谷翔平・真美子さんに大きな試練】出産後のドジャースは遠征だらけ「真美子さんが孤独を感じ、すれ違いになる懸念」指摘する声
女性セブン
『続・続・最後から二番目の恋』でW主演を務める中井貴一と小泉今日子
なぜ11年ぶり続編『続・続・最後から二番目の恋』は好発進できたのか 小泉今日子と中井貴一、月9ドラマ30年ぶりW主演の“因縁と信頼” 
NEWSポストセブン
同僚に薬物を持ったとして元琉球放送アナウンサーの大坪彩織被告が逮捕された(時事通信フォト/HPより(現在は削除済み)
同僚アナに薬を盛った沖縄の大坪彩織元アナ(24)の“執念深い犯行” 地元メディア関係者が「“ちむひじるぅ(冷たい)”なん じゃないか」と呟いたワケ《傷害罪で起訴》
NEWSポストセブン