《故人の思いを皆様と共に分かち合い、新たな絆が生まれましたことを心から感謝しております》。8月19日に東京・新宿区の大願寺で行われた千葉真一さん(享年82)の一周忌法要。会場で千葉さんの愛弟子が読み上げたのは、撮影で海外に滞在中の長男、新田真剣佑(25才)と仕事で参列できなかった次男、眞栄田郷敦(22才)からのメッセージだった。
「千葉さんと親交のあった俳優の大村崑さんやタレントの山田たかおさんら100人近くが参列し、厳粛な雰囲気で法要が執り行われました。大願寺は千葉さんが帰依した日蓮正宗の寺院です。千葉さんは生前、『自分が死んだら、富士山が見える日蓮正宗の寺に骨を埋めてほしい』と周囲に語っていました」(参列者)
昭和を代表するスター俳優の千葉さんが、新型コロナウイルスの感染による肺炎で亡くなったのは昨年8月。以来、複数のマスコミで千葉さんの遺志を巡る子供たちの“分断”が報じられてきた。
「長女の真瀬樹里さん(47才)は、2017年に81才で亡くなった野際陽子さんと千葉さんとの長女で、千葉さんの再婚後に生まれた真剣佑さんたちとは異母きょうだいに当たります。以前は千葉さんを囲んで食事をすることもあり、仲がよかった時期もあるのですが、いまはすっかり距離ができてしまって……」(千葉家の知人)
一周忌の2日前、樹里は都内のホテルで「偲ぶ会」を開催。発起人には真田広之や千葉県知事らが名を連ね、谷隼人や別所哲也、錦野旦らが参列したが、真剣佑と郷敦は辞退した。一方の樹里も一周忌法要には参列せず、それぞれの関係者が二手に分かれて故人をしのぶ異常事態となった。
引き金となったのは宗教問題だった。
「当初はきょうだい3人が手を取り合ってお別れの会を開く計画もあったのですが、宗派を巡って意見が対立したのです。千葉さんが日蓮正宗に改宗したのは3、4年前のことで、樹里さんはその事実を知らなかった。一方で真剣佑さんたちの了解を得た後援者が、墓の建立に向けた動きを進めると、樹里さんや千葉さんのお姉さんが猛反発。結局は千葉県君津市にある前田家(千葉さんの本名)の墓に納骨されることになったのです」(前出・千葉家の知人)