もちろん、治療とともに日々の生活習慣の見直しも欠かせない。
「いぼ痔予防には、排便時にいきみすぎないこと。本やスマホを持ち込んで、長時間無駄に便座に座り続ける人がいますが、NGです。排便は5分以内に済ませたほうがいい」(白畑氏)
便秘にならない工夫も必要だ。食生活の改善が欠かせないと高野氏は強調する。
「繊維を多く含む根菜などを多く摂ることで便の量が増え、便通が良くなります。また、体を動かすことで腸の動きも良くなるので、ウォーキングなど、適度な運動を毎日継続することも大事です。
これは、すでに痔になっている人も同じ。便秘が解消されれば強くいきむこともなくなり、いぼ痔も徐々に小さくなっていく。そうすれば脱肛も起きなくなります」
痔は放っておくと大惨事になる。普段からケアを大切に。
※週刊ポスト2022年9月16・23日号