ギャル曽根(36才)が、大食いタレントの枠を超えて活躍している。好感度の上昇とともに、バナナマン、有吉弘行といった人気者の冠番組でも大きな存在感を見せている。ギャル曽根の快進撃についてコラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。
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25日夜、『バナナマンのせっかくグルメ』(TBS系)の2時間半特番が放送されます。今回のテーマは「食いしん坊オールスターズ グルメタウンへ出動」で、その中心にいるのが日村勇紀さんとギャル曽根さんの2人。バナナマンの冠番組だけに日村さんが中心になるのは当然でしょうが、ギャル曽根さんが並び立つ存在であることにあらためて驚かされます。
実際、同番組は2014年6月にスタートしましたが、当初はロケのほとんどを日村さんが行っていました。しかし、2019年の春以降、ギャル曽根さんの出演頻度がジワジワと増え、いつのまにか準レギュラーとしての存在感が浸透。ドラマなどの番宣出演者も多い中、日村さんに次ぐ番組の顔として認知されるようになりました。
また、ギャル曽根さんは『有吉ゼミ』(日本テレビ系)にもレギュラー出演中。業界内で「近年のバラエティで最も安定して視聴率を獲得している」と言われる人気番組の中で、メインコーナー「チャレンジグルメ」の主役を務めています。さまざまな企画をランダムに放送する同番組の中で「チャレンジグルメ」は最も放送頻度が高い上に、他局のテレビマンたちが「ギャル曽根の企画が放送される日は勝てない」と嘆くほど圧倒的な強さを見せ続けてきました。
なぜ一人の大食いタレントに過ぎなかったギャル曽根さんは、ゴールデンタイムで放送されている『バナナマンのせっかくグルメ』『有吉ゼミ』という他人の冠番組で“顔”になれたのでしょうか。
好感度の高さと番組のアクセント
まずギャル曽根さんがゴールデンタイムの番組にキャスティングされる理由として挙げておかなければいけないのが、類いまれな好感度の高さ。
「最後まで本当においしそうな顔で食べる」「食べ方がキレイで見ていて気持ちがいい」「絶対に残さず食べてくれる」という安心感は好感度に直結しますし、大食いタレントに限らず他の芸能人にはない強みとして評価されています。
食レポのコメントも、わかりやすさ・長さ・フレーズの選び方など、すべて的確。メディアに登場してから17年が過ぎた中堅タレントでありながら、一般人のような庶民目線からコメントできるため、視聴者が実際に食べているような没入感を与えられることも強みの1つです。
さらに凄いのは、調理師免許を持ち、作ることにも長けているため、料理人や主婦目線でのコメントもできること。食べながらのコメントはもちろん、自ら作りながらのコメントもできるため、起用の幅はおのずと広がっていきます。
その他にも、共演者や飲食店スタッフに対するネガティブな発言の心配が一切ないこと、2児の子育てに励む母親であることなども含め、好感度の高さはゴールデンタイムにふさわしく、女性タレントの中でもトップクラスと言っていいでしょう。