そうした病気を退けるためには何が必要なのか。高橋さんが解説する。
「まず覚えておいてほしいのは子宮も卵巣も検診による早期発見が重要だということ。自治体から送られてくる子宮頸がんの検診に、経腟超音波検査もつけておくことを推奨します。また、生理のときにいつもと違う症状があれば、躊躇なく婦人科を受診してください。
重要なのは、自分で“ただの生理不順”とか“病気ではないだろう”などと決めつけないことです」
定期検診の大切さに加えて知っておきたいのは、卵巣がんは肥満がリスク要因となり、経口避妊薬の服用でリスクが下がること。
「長期的に排卵抑制をしていると、卵巣の壁がきれいに保たれて、卵巣がんリスクが下がります。妊娠の希望がないのであれば、経口避妊薬の服用などによって排卵を抑制するのもいいでしょう。極端な肥満もリスクを上げるといわれているので、標準体重を維持してほしい」
※女性セブン2022年11月3日号