チェックテストも何も、パッと見て「あ、これは全部イエスと答えればいいんだな」とお気づきかと存じます。あらためて伺います。建前はさておき、本音として「これはべつにいいんじゃないの」「あれ、やっちゃってるかも」と思ったものはいくつありますか。
6個以上のあなたは「押しも押されもせぬカッコ悪くて迷惑な客」です。あちこちで、お店や同伴者に眉をひそめられているでしょう。3~5個のあなたは「そこそこカッコ悪くてけっこう迷惑な客」です。2個以下だったあなたも油断は禁物。「時と場合によってはカッコ悪くて迷惑な客かも」という謙虚な気持ちを忘れないようにしましょう。
それぞれの項目について簡単にご説明します。1‐居酒屋で「水でいいです」はお店に気の毒。2‐店員相手に威張るヤツは器が小さそうに見えます。3‐親切のつもりがむしろ洗いづらくなったり、器を傷つけたりすることも。4‐これも親切のつもりが逆効果。5‐これも親切が仇になるケース。バランスが崩れて大惨事が起きかねません。
3~5あたりは「よかれと思って」の落とし穴ですね。さらに続けましょう。6‐長居しやすい店こそ、適度に追加オーダーをして堂々と粘りたいものです。7‐直箸は大胆過ぎますが、行儀がいいつもりの「逆さ箸」も十分に不衛生。取り箸がなければ店の人にもらいましょう。8‐その分、食べ物の注文が減ることに想像力を働かせたいもの。カッコつけたいんだったら、チップを添えるぐらいのことをしたいものです。
さて、あとふたつ。9‐特別に高いお酒ではなかったとしても、せっかく磨いたボトルにベタベタ指紋を付けられて、バーテンダーは「チッ」と思うでしょう。10‐「食材に火が通り過ぎてる」「新しいシェフになって味が落ちた」など、したり顔で論評して食通ぶるのは店を出てからにしましょう。聞かされるほかのお客さんは極めて迷惑です。
もちろん、価値観や美学は人それぞれなので、納得できない項目もあるでしょう。店の雰囲気や相手との関係性によっても話は変わってきます。押しつけるつもりも「これが正解」と言い張るつもりもありません。もし「なるほど」と思う部分があったら、参考にしてみてください。