大きな盛り上がりを見せた木村拓哉による信長パレード。木村の次は誰がこのようなパレードに参加するのか?早くも注目が集まっている。時代劇研究家でコラムニストのペリー荻野さんが過去の参加者を振り返りながら解説する。
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先日の「ぎふ信長まつり」の「信長公騎馬武者行列」特別企画として行われた木村拓哉信長様パレードは、予想通り、大変な盛り上がりを見せた。
ワイドショーはもとより、報道番組でも取り上げられ、見物客は46万人、経済効果は実に39億円! 岐阜と信長のつながりが全国に知れ渡り、木村が信長を演じた映画『THE LEGEND&BUTTERFLY』にも関心が高まったはず。時代劇ファンとしては、来年公開される映画のヒットを願うばかりだ。
有名人が地域の祭りやパレードに参加する例は、結構多い。中でも話題になったのは、2007年、大河ドラマ『風林火山』で上杉謙信を演じたGACKTだ。ドラマで神秘性と強い信念を感じさせる謙信を演じたGACKTは、その生き方に深く感銘を受け、その年、「謙信公祭」に登場。計七回も参加している。
時には輝く水干、時には紫色の甲冑と姿も変え、昼間のパレードで練り歩くだけでなく、川中島の合戦の再現イベントでは剣を抜いて白馬を走らせることもあって、外連味もたっぷり。会場は大拍手と「御屋形様!!」の声があふれたという。
また、この夏は、『鎌倉殿の13人』で源頼朝を演じた大泉洋と安達盛長役の野添義弘、頼朝の弟・範頼(蒲殿)役の迫田孝也、仁田忠常役の高岸宏行(ティモンディ)が三嶋大祭りの「頼朝公旗揚げ行列」に参加。およそ10万人が集まった沿道からは「頼朝さま~」「佐殿~」「やればできる!」などの歓声が上がった。
イベントが盛り上がり、地域やドラマ・映画の知名度もアップ。作品や地元のために一肌脱いだタレントの好感度ももちろんアップ。今後もこうしたパレードのスターは注目されるに違いない。