10月、厚労省はコロナとインフルの同時流行で最悪の場合、1日75万人が感染するとの試算を公表した。コロナは45万人想定で、これは第7波で最も感染状況がひどかった沖縄県と同規模の感染が全国で起こった場合だという。
今夏の沖縄ではコロナ死者は約2か月(8月1日~9月27日)で207人に上った。沖縄の人口は約146万人。これを全人口(1億2000万人)に換算すれば、単純計算で全国で死者が約1万7000人にもなる。2019年のインフルによる死者は約3000人で冬に集中しているため、今冬のトリプルデミックでの死者は2万人程度にまで達する可能性があるのだ。
突然の症状悪化に備えた緊急連絡先の確認なども含め、気を抜かずに年末年始を過ごさなくてはならない。
※週刊ポスト2022年12月23日号