12月3日に公開されたアニメ映画『THE FIRST SLAM DUNK』。原作『SLAM DUNK』は日本にバスケットボールブームを巻き起こした大人気漫画だが、1993~1996年にテレビ朝日系で放送されたテレビアニメも大ヒットし、主題歌『君が好きだと叫びたい』(61話までの主題歌)は今も多くのファンに愛されている。歌っていたのは、4人組ロックバンド「BAAD(バード)」のボーカルだった山田恭二さん(54)だ。山田さんは今、どんな思いでいるのだろうか。山田さんを直撃した。
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映画は僕も楽しみにしています。原作漫画を描いた井上雄彦先生が脚本・監督を務める新しい『SLAM DUNK』は、どんな作品になっているのか……必ず観に行きたいと思っていますよ。公開直後の今はファンが大勢押し寄せていると思うので、僕は少し落ち着いてから行こうかな。時間があいたときに1人で行くか、息子と行くか……。
声優交代については、いちファンとして「大胆なことをするんだなあ」と思いましたが、井上先生の考えがあってのこと。それだけ新しい作品として提示したい、ということなのでしょうか。主題歌は『君が好きだと叫びたい』が良かったという声もある? それは嬉しいですね(笑)。でも、テレビアニメで長く使ってもらえただけでもありがたいと思っています。
『君が好きだと叫びたい』は「BAAD」の3枚目のシングルです。僕が詞と歌を担当しました。
「BAAD」はデビュー曲からタイアップが付いていて、このときは「今度、アニメ化される大人気漫画の主題歌にプレゼンすることになりました」とディレクターさんから知らされたので、すぐに本屋さんに行って漫画を買って読み、曲の世界を映像でイメージしました。僕はもともと漫画をほとんど読まないので、『SLAM DUNK』も読んだことはなかったんです。
曲はすでに決まっていたので、その曲に詞をつけていきました。ディレクターさんを通して「熱い、とか、汗、のイメージで作ってください」という井上先生のオファーを聞いて、出だしのAメロ、その次のBメロはわりとすぐにできました。
ところが、サビのCメロの詞に苦戦。「これでどうですか」と出してはボツをくらって、ということが続き、ディレクターさんに「サビ頭のメロディに歌詞をもっと詰め込んで、ダイレクトに言葉をのせたらいいんじゃない?」と提案されたのがきっかけで、ようやく「君が好きだと叫びたい」の詞が生まれました。サビ=タイトルは自然な流れで決まりましたね。