『Romanticが止まらない』の大ヒット曲で知られるバンド『C-C-B』のドラマー・笠浩二さんが14日、亡くなっていたことがNEWSポストセブンの取材でわかった。2022年11月8日に還暦を迎えたばかりだった。地元の葬儀会社によると、葬儀は17日に行われているという。
笠さんは1983年に当時、結成していたCoconut Boysのシングル『Candy』でメジャーデビュー。その後、バンド名『C-C-B』に改称し、リードボーカルとして歌った『Romanticが止まらない』(1985年)が大ヒット、同年には第36回NHK紅白歌合戦に出場している。1989年のバンド解散後は、ソロアーティストとして活動を開始、バラエティ番組などにも出演してきた。当時の様子を音楽雑誌編集者が振り返る。
「当時の笠さんは不規則な生活、そして精神的なストレスなども加わって体調を崩していました。幼少期からの持病であるぜんそくも重なり、摂食障害なども発症して、音楽活動を続けられるような状態ではありませんでした。最終的には脚気(かっけ)にもなり、足元がおぼつかなくなったこともあったそうです。そうした状況下、親族の勧めで笠さんは都会を離れ、地方に移り住むことを決断しました」
1999年に笠さんは、先祖代々の土地である熊本県南阿蘇村に移住。その2年前に同じく移住していた笠さんの両親と同居することになった。親族に支えられながら、自然豊かな阿蘇で健康的な生活を続けていたこともあり、徐々に身体も回復。地元で音楽活動を再開し、交流を続けていた『C-C-B』の元メンバーとも2002年ごろからセッションを行うようになったという。