臨床心理士・経営心理コンサルタントの岡村美奈さんが、気になったニュースや著名人をピックアップ。心理士の視点から、今起きている出来事の背景や人々の心理状態を分析する。今回は、約2か月間、休養していたした中居正広(50才)が復帰まで口を閉ざしていた理由について。
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予想以上に元気そう、というより元気な笑顔だった。ハリのある声も、テンポのよいトークもこれまでと変わらない。もう少し病み上がりみたいな弱々しい印象かと思っていたが、そんな感じは全くない。14日の『中居正広のキャスターな会』(テレビ朝日系)で「お帰りなさい」とレギュラー陣に迎えられたタレントの中居正広さん。次々とレギュラー番組に復帰し、17日には『ザ!世界仰天ニュース』(日本テレビ系)に出演。これですべてのレギュラー番組に復帰した。
2022年11月4日に体調不良で休養を発表したときは、画面越しの映像からでも、顔色の悪さが見て取れた。頬が少しこけ、やせたというよりやつれた印象が強かった。1か月の休養で回復するのかな?と心配したが、やはり体調は戻らなかったか。12月に入ると休養は延長され、様々な憶測がまことしやかに流れ始めた。ネットでは重病説まで流れ、もしかすると年内にも危ないのでは?といった内容のものまで出てきた時は、休養前のほっそりしたあごのラインや顔色が思い出された。
芸能界で常に第一線を走り続けてきた中居さんだから、体調不良で休養や活動休止すれば、重病説が流れるのは予想の範囲だろう。それでもどんな状態なのか、どのような状況なのかは一切明かされなかった。こういう時は、いい情報よりも悪い情報が飛び交いやすい。大丈夫なのかと心配すると、悪い情報ばかりが目につきやすいものだ。ネット上では、彼の健康を不安視する声に比例するように、重病説などの記事やコメントが増えていった。だが中居さんは口を閉ざし、彼の周辺からも何の情報も出てこなかった。その理由を勝手に推察してみる。