ノースブリッジは天皇賞(秋)で11着だったが、毎日王冠ではサリオスからコンマ4秒、6月のエプソムカップでは直線の長い東京のゴール前400m地点で抜け出し、力強く押し切った。二桁着順に負けた後のレースで結果を出しているのは、敗因をしっかり克服したからだろう。昨年重賞を8勝しながら、GⅠでは勝ちきれなかった岩田康誠騎手と檜舞台への進出を狙う。
2012年の勝ち馬ルーラーシップ産駒エヒトも昨年7月の七夕賞で大外16番枠をものともせず重賞勝ち馬を圧倒。田中勝春騎手は昨年8勝2着17回3着11回だったが、馬券圏内に入った36回の中に1番人気は一度もなく、25回がオッズ10倍以上。穴党好みの騎手になりつつある。
押さえには昨年秋以降に3勝クラスを勝ってオープン入り間もない2頭、スタッドリーとレインカルナティオ。この時期の重賞で大事なのは今後のために賞金を積み上げておくこと。過去3走までに勝っている事実を重視したい。
●ひがしだ・かずみ/競馬歴40年、一口馬主歴30年、地方馬主歴30年の競馬ライター。通算では中央160勝,重賞11勝でうちGⅠ4勝。地方は南関東から北海道、園田、高知まで合わせて200勝ぐらい。現在、出資・所有馬合わせて31頭。