国際情報

ウクライナを電撃訪問したデヴィ夫人にあって政府に欠けているもの

2022年12月、都内で開催されたチャリティイベントに登場したデヴィ夫人(時事通信フォト)

ウクライナを電撃訪問したデヴィ夫人(写真は2022年12月のチャリティイベント時のもの、時事通信フォト)

 臨床心理士・経営心理コンサルタントの岡村美奈さんが、気になったニュースや著名人をピックアップ。心理士の視点から、今起きている出来事の背景や人々の心理状態を分析する。今回は、支援物資を届けにデヴィ夫人(82才)がウクライナを訪問したことと、それについて問われた官房長官会見について。

 * * *
 松野博一官房長官が、2023年1月24日午前に行った記者会見での発言が注目されている。それというのも松野官房長官が記者からの質問に答える形で、全般的な対応として「退避勧告」を呼びかけていると述べたからだ。長官の発言は、その対象を名指ししたものではなかったものの、質問内容からタレントのデヴィ夫人にも呼びかけているかのように受け止められるものだったからだ。

 1月23日、デヴィ夫人がウクライナの都市キーウを電撃訪問。ウクライナカラーの青い帽子に黄色のマフラーを身に着け、指先にはウクライナカラーのネイルが施されていた。多くの民間人が虐殺されたという近郊ブチャの病院などを訪れ、防寒着など様々な支援物資を届けた夫人だが、物資が詰まったスーツケースは青や黄色のウクライナカラーだった。

 デヴィ夫人のウクライナ訪問について質問された松野官房長官は、「承知している」と表情1つ変えることなく答え、「日本政府としては、ウクライナ全土に避難勧告を出しており、国民に対し、どのような目的であれ、同国への渡航はやめていただくよう、また既に滞在されている方は、安全を確保した上で、直ちに退避していただくよう勧告している」と淡々とした調子で述べた。政府の支援については「国際社会と緊密に連携しながら、ウクライナの人々への人道支援を重視し、寄り添った支援を実施していていく」と用意した書面を読んだのか、視線を落としたままだった。

 一時は”デヴィ夫人”がトレンド入りするほどで、ネットには様々な意見が溢れていた。その多くはデヴィ夫人の行動力を賞賛するものだ。82歳という高齢ながら、国際慈善家と名乗るだけあり夫人の行動力はすごい。『世界の果てまでイッテQ! 謎解き冒険バラエティ』(日本テレビ系)などで見せてくれるチャレンジ精神やバイタリティを思えばそれも頷けるが、訪問先はいつ攻撃を受けるかわからない危険な場所である。

関連キーワード

関連記事

トピックス

中居正広氏と報告書に記載のあったホテルの「間取り」
中居正広氏と「タレントU」が女性アナらと4人で過ごした“38万円スイートルーム”は「男女2人きりになりやすいチョイス」
NEWSポストセブン
大谷翔平が新型バットを握る日はあるのか(Getty Images)
「MLBを破壊する」新型“魚雷バット”で最も恩恵を受けるのは中距離バッター 大谷翔平は“超長尺バット”で独自路線を貫くかどうかの分かれ道
週刊ポスト
もし石破政権が「衆参W(ダブル)選挙」に打って出たら…(時事通信フォト)
永田町で囁かれる7月の「衆参ダブル選挙」 参院選詳細シミュレーションでは自公惨敗で参院過半数割れの可能性、国民民主大躍進で与野党逆転へ
週刊ポスト
主演女優として再ブレイクしている安達祐実
《『家なき子』から30年》安達祐実が“子役の壁”を乗り越え、「2度目の主演ブレイク期」へ 飛躍する43才女優の今を解説 
NEWSポストセブン
約6年ぶりに開催された宮中晩餐会に参加された愛子さま(時事通信)
《ティアラ着用せず》愛子さま、初めての宮中晩餐会を海外一部メディアが「物足りない初舞台」と指摘した理由
NEWSポストセブン
「フォートナイト」世界大会出場を目指すYouTuber・Tarou(本人Xより)
小学生ゲーム実況YouTuberの「中学校通わない宣言」に批判の声も…筑駒→東大出身の父親が考える「息子の将来設計」
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《妊娠中の真美子さんがスイートルーム室内で観戦》大谷翔平、特別な日に「奇跡のサヨナラHR」で感情爆発 妻のために用意していた「特別契約」の内容
NEWSポストセブン
米国からエルサルバドルに送還されたベネズエラのギャング組織のメンバーら(AFP PHOTO / EL SALVADOR'S PRESIDENCY PRESS OFFICE)
“世界最恐の刑務所”に移送された“後ろ手拘束・丸刈り”の凶悪ギャング「刑務所を制圧しプールやナイトクラブを設営」した荒くれ者たち《エルサルバドル大統領の強権的な治安対策》
NEWSポストセブン
沖縄・旭琉會の挨拶を受けた司忍組長
《雨に濡れた司忍組長》極秘外交に臨む六代目山口組 沖縄・旭琉會との会談で見せていた笑顔 分裂抗争は“風雲急を告げる”事態に
NEWSポストセブン
中居正広氏とフジテレビ社屋(時事通信フォト)
【被害女性Aさん フジ問題で独占告白】「理不尽な思いをしている方がたくさん…」彼女はいま何を思い、何を求めるのか
週刊ポスト
食道がんであることを公表した石橋貴明、元妻の鈴木保奈美は沈黙を貫いている(左/Instagramより)
《食道がん公表のとんねるず・石橋貴明(63)》社長と所属女優として沈黙貫く元妻の鈴木保奈美との距離感、長女との確執乗り越え…「初孫抱いて見せていた笑顔」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 中居トラブル被害女性がフジに悲痛告白ほか
「週刊ポスト」本日発売! 中居トラブル被害女性がフジに悲痛告白ほか
NEWSポストセブン