現在の日本では麻疹風疹の2種混合ワクチンを小児期に定期予防接種することで、感染・発症を予防しています。近年では2012年、2013年、2018年に成人男性を中心に風疹流行が起こり、職場や家庭内での男性から妊婦さんへの風疹ウイルスの感染が心配されました。
マスクを取れば、いろいろな感染症が流行りやすくなります。まずは妊娠可能期の女性やそのパートナーは風疹抗体価の有無を調べ、必要なら妊娠する前にワクチンで予防することが重要ですね。
【プロフィール】
岡田晴恵(おかだ・はるえ)/共立薬科大学大学院を修了後、順天堂大学にて医学博士を取得。国立感染症研究所などを経て、現在は白鴎大学教授。専門は感染免疫学、公衆衛生学。
※週刊ポスト2023年2月3日号