スポーツ

“独特の言葉遣い”で魅了する阪神・岡田彰布監督 「オリ監督時代の二の舞いにはならない」の指摘

岡田彰布監督が手にする阪神の2023年のスローガンは「ARE」(時事通信フォト)

岡田彰布監督が手にする阪神の2023年のスローガンは「ARE」(時事通信フォト)

「このユニフォームを着た以上は“アレ”に向かい、シーズンで“アレ”を勝ち取り、秋には“アレ”の喜びをみなさんと分かち合いたい」

 沖縄・宜野座での春季キャンプ初日、阪神タイガースの岡田彰布監督(65)は約4分のファンへの挨拶で9回も“アレ”を使って球場を爆笑させた。

「昨秋の就任以来、岡田監督は“優勝”と言うと、選手がプレッシャーに感じるので“アレ”と表現しています。“アレ”は誰にでもわかる言葉なので、使いやすく浸透しやすい。今回の挨拶でも、普通の監督なら“優勝”を連呼するありがちなスピーチになりますが、岡田監督は“アレ”をうまく使ってファンを爆笑させた。選手もリラックスできて、いい雰囲気になった。もともと、岡田監督は“アレ”とか“ソレ”という言葉が多くて、話がわかりにくい面があった。それを逆手にとって“アレ”を阪神ファンの間で流行らせている。かなりの策士ですよ」(プロ野球担当記者。以下同)

 今年は岡田監督に加え、広島東洋カープの新井貴浩監督、埼玉西武ライオンズの松井稼頭央監督、千葉ロッテマリーンズの吉井理人監督という新たな指揮官が誕生したが、現段階では11年ぶりの現場復帰となる岡田監督に最も注目が集まっている。

「最近の野球界では、かつての野村克也さんのように含蓄のある喋りでファンを魅了する監督がいなくなっている。岡田さんは四六時中野球について考えている人で、奥深い思考を持っている。過去の監督時代には言葉を省略しがちで意味が取りづらい面もありましたが、昨年秋の就任以来、ファンや報道陣にもわかりやすく伝えるようになっている。今年は、以前の野村監督のように、岡田監督の談話がメディアを賑わすかもしれません」

関連キーワード

関連記事

トピックス

ブラジルを公式訪問している佳子さま(写真/アフロ)
佳子さま、外交関係樹立130周年のブラジルを公式訪問 子供たちと笑顔でハイタッチ、花柄のドレス姿も 
女性セブン
来来亭・浜松幸店の店主が異物混入の詳細を明かした(右は来来亭公式Xより)
《“ウジ虫混入ラーメン”が物議の来来亭》店主が明かした“当日の対応”「店舗内の目視では、虫は確認できなかった」「すぐにラーメンと餃子を作り直して」
NEWSポストセブン
家出した中学生を自宅に住まわせ売春させたとして逮捕された三ノ輪勝容疑者(左はInstagramより)
《顔面タトゥーの男が中学生売春》「地元の警察でも有名だと…」自称暴力団・三ノ輪勝容疑者(33)の“意外な素顔”と近隣住民が耳にしていた「若い女性の声」
NEWSポストセブン
山本賢太アナウンサーのプロフィール。「人生は超回復」がモットー(フジテレビ公式HPより)
《後悔と恥ずかしさ》フジ山本賢太アナが過去のオンラインカジノ利用で謝罪 「うちにも”オンカジ”が…」戦々恐々とする人たち
NEWSポストセブン
親日路線を貫いた尹政権を「日本に擦り寄る屈辱外交」と断じていた李在明氏(時事通信フォト)
韓国・李在明新大統領は親中派「習近平氏の接近は時間の問題」、高まる“日本有事”リスク 日米韓による中国包囲網から韓国が抜ける最悪のケースも
週刊ポスト
週刊ポストの名物企画でもあった「ONK座談会」2003年開催時のスリーショット(撮影/山崎力夫)
《追悼・長嶋茂雄さん》「ONK(王・長嶋・金田)座談会」を再録 落合博満の巨人入団をめぐって議論白熱「どう転ぶかわからないけど、ボクは落合を獲るのがいいと判断した」
週刊ポスト
田中真一さんと真美子さん(左/リコーブラックラムズ東京の公式サイトより、右/レッドウェーブ公式サイトより)
《真美子さんとの約束》大谷翔平の義兄がラグビーチームを退団していた! 過去に大怪我も現役続行にこだわる「妹との共通点」
NEWSポストセブン
異物混入が発覚した来来亭(HP/Xより)
《「来来亭」の“ウジムシ混入ラーメン”動画が物議》本部が「他の客のラーメンへの混入」に公式回答「(動画の)お客様以外からのお問い合わせはございません」
NEWSポストセブン
金スマ放送終了に伴いひとり農業生活も引退へ(常陸大宮市のX、TBS公式サイトより)
《金スマ『ひとり農業』ロケ地が耕作放棄地に…》名物ディレクター・ヘルムート氏が畑の所有者に「農地はお返しします」
NEWSポストセブン
6月9日付けで「研音」所属となった俳優・宮野真守(41)。突然の発表はファンにとっても青天の霹靂だった(時事通信フォトより)
《電撃退団の舞台裏》「2029年までスケジュールが埋まっていた」声優・宮野真守が「研音」へ“スピード移籍”した背景と、研音俳優・福士蒼汰との“ただならぬ関係”
NEWSポストセブン
小室夫妻に立ちはだかる壁(時事通信フォト)
《眞子さん第一子出産》年収4000万円の小室圭さんも“カツカツ”に? NYで待ち受ける“高額子育てコスト”「保育施設の年間平均料金は約680万円」
週刊ポスト
清原和博氏は長嶋さんの逝去の翌日、都内のビル街にいた
《長嶋茂雄さん逝去》短パン・サンダル姿、ふくらはぎには…清原和博が翌日に見せた「寂しさを湛えた表情」 “肉体改造”などの批判を庇ったミスターからの「激励の言葉」
NEWSポストセブン