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5匹の元捨て猫と暮らすミキ亜生「いずれは保護動物のシェルターを作りたい」

ミキ

東京に来てから知り合いから引き取った兄弟猫、兆猛と丹猛

 近頃注目を集めている、保護犬や保護猫。「譲渡会」などを利用し、保護団体から保護犬・保護猫を引き取る人も増えているという。そこで、元捨て猫と暮らす漫才コンビ「ミキ」の亜生に話を聞いた。

瀕死の子猫を助けたのがきっかけ

 現在、5匹の猫と暮らしている亜生。全員、元捨て猫だったのを迎え入れたという。

「ぼくはもともと犬が好きで、猫を飼うつもりはありませんでした。でも、助六(メス6才)との出会いが、人生を変えたんです」(亜生・以下同)

 助六は、亜生が大阪にいた頃、ブロック塀に挟まっているところを保護したのだという。まだ目も開いていない子猫で、すぐに病院へ連れていき、2時間ごとに授乳するなど、つきっきりで世話をした。必死の“看病と育児”のかいあって、一命を取り留めた助六だが、亜生は当初、元気になったら里子に出そう思っていたという。

「結局、もらい手が見つからなくて自分で飼うことに。猫は犬と違って積極的にじゃれてこないので、ほんまにただ家にいるって感じでした。でも一緒に暮らすうち、ほかの人には懐かず、自分にだけ懐いてくれているのが少しずつわかってきて、“なんてかわいい生き物なんだ”と(笑い)。助六との出会いがきっかけで猫が好きになりました」

拾った当初は浴槽で育てていたが、いまは陽当たりのいいリビングが猫たちのたまり場に

拾った当初は浴槽で育てていたが、いまは陽当たりのいいリビングが猫たちのたまり場に

弱った猫がいるなら1匹でも救いたい

 その後、近所のおばちゃんの依頼で保護した銀次郎(オス6才)と、バイト先のおばちゃんが拾ってきた藤(メス3才)の2匹が仲間入りした。

「助六のときは保護活動をしている意識はなかったんです。でも、銀次郎を拾った頃から、大阪にはこんなに死にかけている子猫がいるんだって気づいて、なんとか助けてあげたいと思い始めました。それで、仕事が終わった後に毎晩、頭にライトをつけて、街に捨て猫がいないか見回るようになりました。

 保護するのは基本的に死にそうな子猫だけ。ぼくひとりじゃ、すべての猫を助けるのは難しいから……」

 それでも忙しい仕事の合間に、たったひとりで保護活動を続けるのは並大抵の苦労ではない。これまでに30匹ほどの猫を拾い、自力でエサが食べられるようになるまで育てては里子に出す、という活動を行ってきたという。

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