安倍晋三・元首相の国葬に関する発言で『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)のレギュラーコメンテーターを降板したテレビ朝日社員の玉川徹氏(59)。菅義偉・前首相が友人代表として読んだ弔辞に広告代理店・電通の関与があったと事実と違う発言したことで炎上、謹慎処分となった。謹慎後は「現場で取材して報告する」という立場で週に1回程度の出演になっていたが、最近になって状況が変わってきた。
メディア文化評論家の碓井広義氏が語る。
「何度かコメンテーター席で受け答えするケースも出てきました。私は玉川さんの復帰に賛成派で、彼が出なければ『モーニングショー』は見ない。玉川さんはやはりベースにテレ朝社員というキャリアがある点が面白い。しっかりとした足場があるのに、組織に使われるんじゃなくて大胆なパフォーマンスをするのがいいですよね。
ほかのコメンテーターをされるような方は賢いから、自分のところに“火の粉”が飛ばないような話ばかりする。だから玉川さんの“乱暴さ”は視聴者に刺激的に映るのでしょう。玉川さんの復帰を望む声はテレ朝側も敏感に感じ取っているはずです」
実際に2月5日の朝日新聞では、「(投書欄での)玉川徹氏のレギュラー復帰を強く望む声が圧倒的多数だった」と報じている。まさに玉川氏の“復帰待望論”が高まっているが、同様の空気がテレビ朝日のなかにも生まれているようだ。
あの発言を“タブー”にしてはいけない
テレ朝の40代男性局員が言う。
「うちのサービスセンターにも毎日のように、“玉川さんをコメンテーターに復帰させろ”という電話が届いているようです。ありがたいことに『モーニングショー』は昨年の玉川さんの騒動以降も堅調な視聴率をキープしていますが、4月から日テレで『スッキリ』の後継番組がスタートしますからね。できることなら“看板”として毎日出演してほしいです」
そうした流れのなか、最近は『モーニングショー』での玉川氏の出演時間が徐々に増えてきた。2月21日には、流行している対話型チャットAIに玉川氏の「定年後」について聞いてみる──というコーナーが放送された。この際、玉川氏はコメンテーター側に座ってコメントしていたが、前出の局員によるとこの放送回は本格復帰への“お膳立て”だという。