強打者がそろう巨人だが、若手成長株の秋広優人はその中で規格外の打球を放つ。他球団のスコアラーは、「打球音が違いますよ。ドスンっていう音で打球が失速しない。大げさでなく、全盛期の松井秀喜さんみたいな打球です。あれだけ飛ばせる選手は12球団見回してもなかなかいない。フリー打撃でお金がとれる選手ですね」と唸るほどだ。
課題は守備だ。本職の一塁は自主トレで弟子入りしている中田翔がいるため、三塁に挑戦しているが1軍レベルとはいえない。外野にも取り組んでおり、左翼でアダム・ウォーカーからレギュラーを奪い取る道筋を探るのが現実的な線となる。
大きな可能性を秘めた秋広だが、心配の声も上がっている。スポーツ紙記者はこう話す。
「秋広はNPB史上歴代最長身の2メートルあるが、入団した時は線が細かった。基礎代謝が高いんでしょう。食べてもなかなか太れなかったが、このキャンプでは100キロ近くまで増えている。ただ、そのやり方が適切なのか……大谷翔平のようながっちりした体格ではなく、下半身が細く見えてしまう。ただ太るだけでは故障のリスクが大きくなる。肉体改造のやり方が正しいのか、見直す必要があると思います」
増量に向けて取り組んでいるのが、「爆食トレ」だ。師弟関係にある中田翔との自主トレで、高卒2年目の昨年は1日9合の米を食べていることが話題になったが、今年の自主トレでは1日12合の米を平らげていたという。現在もこの食トレは続いている。東スポの報道によると、春季キャンプの休養日に、中田翔が秋広を連れて宮崎市内の有名餃子店へ。1人当たり10人前を注文した上、地鶏を出す宮崎料理店、最後にうどん店もはしごしたという。