エイト:声を上げたくても上げられない2世信者の思いを引き受けるという覚悟もあるのでは?
小川:未成年者や親元にいる幼い信者は、声を上げられません。弱い立場に追いやられた人々を救うためにも、誰かがやらなければいけない。
夏野:私も小川さんと同じ。特にエホバの証人は、教団の洗礼を受けた信者が組織を離れると「排斥」というペナルティが科され、家族からも絶縁されます。信者はもともと社会から隔絶されて生きているので、排斥されると住む世界がなくなるほどのインパクトがある。教団を告発すると排斥対象になるので、どうしても沈黙を貫く信者が多いんです。
(後編に続く)
※週刊ポスト2023年3月24日号