そんな人気者だけに、個室でもない冒頭の大衆的な焼き肉店では、ほかの客にすぐにバレてしまった。ある20代のカップルからは「河合郁人さんですよね。よかったら写真を」と話しかけられたという。一部始終を目撃していた男性客が語る。
「河合さんは、とても申し訳なさそうな顔で『俺もめっちゃ撮りたいんですけどねえ、ダメみたいなんですよ。ごめんなさい』と、丁寧に頭を下げて断っていました。そのカップルの男性からは『じゃあ握手を』と畳みかけられると、笑顔で握手に応えていました。最後は『テレビでよく見ています、応援してます』と言われ、再び笑顔で頭を下げていて、いわゆる“神対応”でしたよ」
誰もがSNSに簡単に写真を上げてしまう昨今は、その写真がどんな風に使われるか分からない。万が一、相手が反社会的組織の人物である可能性もあるため、写真だけは断るしかない、というのが、近年の芸能界のルールだろう。
それでも、何度も頭を下げて申し訳なさそうにする仕草や、握手には応じた振る舞いは、苦労人ゆえのサービス精神か。表でも裏でも、謙虚で気さくな人物だった。