とはいえ、このまま迷走したままシーズンが終われば、原監督の去就が注目される事態にも発展しかねないという。スポーツ紙デスクはこう語る。
「現在、原監督は3年契約の2年目ですが、今シーズンもBクラスに落ち込み、チームが混乱状態に陥れば、原監督自身が責任を大いに感じるはず。試合中も疲れた表情を見せる時が多いですし、自ら辞任する可能性もゼロではない。
ただ、原監督は辞めた後にGMとなり、阿部ヘッドが新監督に就任するのが既定路線です。球団内には、監督を外部から招聘して、コーチ陣も変えないと抜本的にチームは変わらないと指摘する人もいます」
現在の巨人はGMを置かず、編成面も含めた原監督の権限が大きい。それだけに、その舵取りがチームの浮沈に直結する。“球界の盟主”の指揮官として、本来の手腕をまた発揮する日はやってくるのか。
※週刊ポスト2023年4月28日号