“暴露”という手法で著名人を追い詰め、国会議員にまで成り上がったガーシー劇場が、遂に終盤を迎えようとしている。著名人らを脅迫したなどとして警視庁が暴力行為等処罰法違反(常習的脅迫)などの疑いで逮捕状を取った元参院議員のガーシーこと東谷義和容疑者が、4月13日付で国際手配された。いよいよ当局が本気を出してきた──事件を取材するジャーナリストの赤石晋一郎氏が、その背景を解説する。
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ガーシー包囲網が狭まっている。警視庁はガーシー容疑者のSNSアカウントについて運営会社に凍結を要請し、『ツイキャス』や『TikTok』のアカウントは実際に凍結された。今後の狙いは“兵糧攻め”だと見られている。
ガーシー容疑者の実家の家宅捜索も、警視庁サイドによる「見せしめ捜査」であることは公然の秘密だといわれている。“帰国しなければ徹底的にやるぞ”という警視庁の姿勢を示すためであり、「帰国しない」とガーシー容疑者が繰り返し行なってきた挑発行為に対する警告でもあった。
警視庁の動きは迅速で、ガーシー容疑者が利用していた妹の口座は使えなくなった。日本国内の金融機関にも犯罪収益の送金に加担しないようにと警告を入れているともいわれている。警視庁は彼の収入源を徹底的に潰していくことで、ガーシー容疑者に帰国するようにプレッシャーをかけ続けるつもりなのだ。