「吐き出す力」も大事
誤嚥しそうになった時に大切な「吐き出す力(肺活量)」を鍛える「呼吸筋トレ」も有効だ。
「なかでも『ペットボトル体操』は手軽に行なえます。手で潰せる程度の軟らかい空のペットボトルを口に咥え、目いっぱい息を吸いペシャンコになるまで凹ませる。次に思い切り息を吐き、ペットボトルがパンパンになるまで膨らませる。これを繰り返して1日30回以上を目安に行ないます。最初は無理をせず、500ml以下のサイズから始めるのが良いでしょう」
その他、西山医師はおしゃべりや歌など、楽しみながら声を出すことで嚥下機能を鍛える「発声トレ」も重視する。気になる人は、西山医師の著書を参考にしてほしい。
いずれも自宅にいながら簡単に取り組めるものばかり。毎日の実践で「医者いらず」を目指したい。
※週刊ポスト2023年5月5・12日号