今のペースなら2割6分、20本ぐらいか
5月3日のヤクルト戦では3回1死から、7番のブリンソンが二塁打で出塁。続く8番の門脇誠が平凡なセンターフライを打ち上げる。ブリンソンは左中間を抜けると思ったのか、全力で三塁に向かってしまい、まさかの併殺打に。
4日のヤクルト戦では7回1死一、二塁で、大城卓三がレフトオーバーの勝ち越しタイムリーを放つ。一塁走者のブリンソンは悠々三塁まで行ける打球だったが、判断を誤って二塁ストップに。この後の門脇はショートゴロ併殺打に倒れたが、ブリンソンが三塁に到達していれば、追加点が入っていた可能性もあった。
こうした走塁ミスが目立つ一方で、その次の打席でよく打っている。これがブリンソンが“劇場型外国人”と言われる所以でもある。
「4月6日のDeNA戦ではレフト前ヒット。5月3日のヤクルト戦では2ラン。4日のヤクルト戦では打席が回らなかったですが、13日の広島戦ではサヨナラヒット。3度の打席機会すべてでヒットを放っている。信じられないミスをしますが、自分で取り返す“劇場型外国人”になっています」
広島戦後のヒーローインタビューで、ブリンソンは「切り替えて、打席でチームに貢献できるようにと心がけていた」と話したが、原辰徳監督は度重なる走塁ミスに「しっかりと検証しておく、そして次につなげる必要がある」と苦言を呈した。
「さすがにボーンヘッドが多過ぎます。シーズン成績で3割3分、35本、100打点を残す打者なら我慢できるかもしれませんが、今のペースなら2割6分、20本、70打点くらいでしょう。改善が見込めなければ、他の選手を起用するという結論になるでしょう。しかも、守備にも不安が残る。レフト・ウォーカー、センター・ブリンソンの外野陣では投手への負担が大きくなる」