清水医師が服用する漢方 主な7つの組み合わせ

清水医師が服用する漢方 主な7つの組み合わせ

 漢方薬の意外な効用が「二日酔い」の予防です。昔は前日に飲みすぎて頭痛に悩まされることもありましたが、飲酒前に半夏瀉心湯と黄連解毒湯を1袋ずつ飲み、飲んだ日の夜に五苓散を1袋飲むと二日酔いになりにくい。

 かなり飲んでしまった時は上記の薬に加え、飲酒後に補中益気湯か六君子湯を飲めば、翌日もお酒が残ることなくスッキリします。これらの二日酔い知らずの薬は財布のなかに常備しています。

 漢方薬は一般的な風邪にも効果があり、ひき始めは補中益気湯と葛根湯を朝昼晩に1袋ずつ、熱が出て症状が重くなったら補中益気湯に麻黄湯を加えます。本格的な風邪は漢方薬だけでは弱いので、市販の総合感冒薬を併用します。

 ただし漢方薬と言えど薬なので、副作用と無縁ではなく、人によっては薬が合わないケースもあるので注意が必要です。

 漢方外来でなくても勉強して漢方薬を処方する医師が多いので、まずは受診して相談しましょう。

※週刊ポスト2023年5月26日号

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