長生村は千葉県唯一の村で、ふるさと納税の寄付額が全国の村で1位になったこともある。海産物や米、そばなど、返礼品に目新しさはないが、村長が自ら寄付者に電話をかけ、感謝を伝える地道な「営業」でファンを増やしてきた。そのため、今回の東間容疑者の振る舞いについては批判の声が強く上がっている。別の村議会関係者は苦い顔でこう語る。
「議長は、チャリティーゴルフ大会など表向きではいい人なんですが、内部に向ける顔は違う。議会事務局の職員や、委員会で同僚議員に対して威圧的に話し、怒鳴りつけるなどする、いわゆる“怖い人”という印象です。周りの議員や職員も萎縮してモノを言えないような状況になっていた。昨年9月には議長不信任案を出されるなど、その態度も問題視されていた。いつか酒のトラブルは起こすとは思っていましたが、今回は女性への暴力で許されるわけがない」
しかし、村議会関係者や村民も「東間容疑者が人を殴ったという話は聞いたことがない」と口を揃える。酒に酔っていたとはいえ、なぜこの夜は違ったのか。
「東間容疑者は以前から被害にあった女性職員を評価して、可愛がっていた。そのため、議員や職員の間では“なぜ彼女に?”と疑問の声もあがっている。噂では女性職員が私生活での出来事を東間容疑者に報告していなかったことを知り、一方的に激怒したのではないかとも言われている」
ドライブレコーダーのデータが一部削除されていたといい、警察は証拠隠滅を図った可能性もあると見て、調べを進めている。