心臓の健康には「3つの大前提」がある
まず、「心臓によくない生活習慣」(別掲図)に当てはまる行動を取っていないか確認する。
「15項目のチェックリストで状況が自覚できます。なかでも『肥満』『ストレス』『睡眠不足』『高血圧』『脂質異常症』『糖尿病』『喫煙』は動脈硬化を特に起こしやすい項目。1つでも当てはまれば、それを回避する意識を持って生活しましょう」
そもそも、心臓の健康には「3つの大前提」があるという。
「まず、心臓を取り巻く冠動脈のしなやかさです。冠動脈の動脈硬化を防ぐには、血圧、脂質異常、そして血糖値の異常を改善することが大切。また、血管や心臓の負荷となる血圧・心拍数の過度な増加を防ぐことも重要になります」
ポイントは、「適切に痩せること」だ。
「痩せることで、高血圧や糖尿病、脂質異常症が改善されます。特に内臓肥満に血圧、脂質、あるいは血糖の異常を伴うメタボは動脈硬化を進めるだけでなく、交感神経を活性化してストレスフルな状況を作り出し、心臓の健康に悪影響を与え続けます。ストレスは、動脈硬化の原因であるとともに心拍数増加や血圧上昇を招くため、その解消こそが100年心臓を目指すカギになります」
※週刊ポスト2023年6月2日号