データを検証すると、巨人・小林誠司の出番はますます減っていきそうだ。6月3日、巨人は9回に抑えの大勢を投入するも、日本ハムにスクイズで追い付かれる。しかし、10回裏に4番・岡本和真のレフト線への二塁打で、一塁走者の重信慎之介がホームインしてサヨナラ勝ちを収めた。
昨年、37セーブで新人王を獲得した大勢は57試合に登板し、自責点の付いた試合は10しかなく、防御率は2.05だった。しかし、今年は19試合の登板で、早くも6試合で自責点を喫しており、防御率は3.15とクローザーとしては物足りない数字になっている(記録は6月3日現在。以下同)。
「WBCの疲れが抜けきらないままシーズンに入っているし、2年目は研究される。そんな時こそ、キャッチャーがどうリードするか。日本ハム戦では直球を狙い撃たれてピンチを作ってしまった。この回から入ったベテラン捕手の小林にもう少し工夫が欲しかったところです。今季、大勢と小林は3試合でバッテリーを組み、4回で自責点2。防御率4.50になります」(プロ野球担当記者。以下同)
今季10年目を迎えた小林は5月に海外FA権を取得。2017年のWBCでは日本の正捕手を務めた実績もあるが、近年は大城卓三にスタメンマスクを譲っている。
「大城はクリーンアップを任せられるほどの打力があり、チーム3番目の7本塁打を放っています。その大城を外して、今季まだノーヒットの小林を使う理由は見当たりません。まず、打力に圧倒的な差があることが大きい。