自身の女優への性加害疑惑を報じた出版社と記者を相手取って、550万円の損害賠償と謝罪文の掲載を求めて東京地裁に民事訴訟を起こしていた俳優の木下ほうか(58)が訴えを取り下げていたことがわかった。記事を報じたニュースサイト『週刊女性PRIME』運営元で『週刊女性』を出版する(株)主婦と生活社が、公式サイトで報告した。
昨年4月、木下は同誌に『木下ほうか“強姦”で刑事告訴されていた!』との見出しで女優への性加害疑惑を報じられていた。記事では、女優Sさんが7年前に木下から無理やり性交されたと告発する内容が掲載され、木下はツイッターで《私といたしましては、記事上の女性Sさんを強姦した事実はございませんので、今後は法廷の場において明らかにさせていただきたく存じます》との声明文を出していた。
NEWSポストセブンが取材を進めると、裁判資料から木下と女優Sの事件直後の女性側の反応や、その後のLINEで妊娠を心配する女性と避妊していたことを告げる木下との意識の相違が浮き彫りになった。
2013年に木下と女優Sはドラマで共演。その後、女優Sから木下のツイッターにDMで連絡があり、2015年10月15日に都内の飲食店で二人きりで食事をしたという。その席で女優Sは「事務所を紹介してほしい」と、木下に相談。ワイン2本を飲んだ二人はタクシーで木下が稽古部屋として借りていた部屋へ向かい、事件は起きてしまった。
木下と女優SのLINEやりとり
裁判資料には、この事件の翌朝行われた木下と女優SのLINE上での会話内容が克明に記されている。記録によれば、女優Sが前日に木下がとった行動を非難する内容になっており、たとえば、2015年10月16日はこのようなやりとりが繰り広げられている。