19:42 木下 メールだと誤解や行き違いが生じるから、会って話す?
19:43 女優S 何に対して誤解してるんですか。別に行き違いしてないと思います。
19:43 木下 どうしたらいいの?
19:44 木下 ニュアンスも伝わらないし、傷ついたのは事実だから
19:50 女優S 私がどの程度本気で言ってるかどうかのニュアンスですか? 情けないし胸が痛かったけど母にも泣きながら全部話しました。元彼は芸能人なので相談してみようかと思います。そのくらい本気です。

 日付が変わっても話は平行線をたどったまま、ついには女優Sからは返信がなくなる。

 裁判で木下は女優Sとは同意ある行為だったことを主張。これらを報じた出版社サイドに対して、事件後の翌朝9時頃に女優Sから木下に《家着きましたーあ 昨日は美味しいご飯たくさんごちそうさまでした》と、お礼のLINEメッセージが届いていたことが記事中で消されている点、そして以前に女優Sが1200万円の高額慰謝料を請求していたことを報じていない点について問題があると指摘していた。女優Sはそれに対し、最初から怒っている様子でLINEを送ると木下が行為を認めない可能性があったため、お礼など無難なやり取りから始めたなどとしていた。

 木下の例のみならず、芸能界ではたびたび立場の強い者から弱い側に対する性加害疑惑が報じられることがある。表沙汰になっていない件では、被害者側が泣き寝入りせざるを得ない状況に追いやられているケースも多いだろう。そうした中で、上記LINEからは、木下が必死で釈明する一方、被害を受けて苦しい中でも女性側が事実を認めさせるために懸命なやりとりをしていたことがうかがえる。

《記事上の女性Sさんを強姦した事実はございません》とした木下は現在、無期限活動休止中である。提起を取り下げた木下の胸の内は──。

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