ちなみに、MLB史上最も多くの球場でホームランを打ったのは、かつて日本でも人気を集め、カブスなどで活躍したサミー・ソーサの45球場です。1989〜2007年に彼が現役だった頃はちょうど新球場の建設ラッシュにあたり、全米各地に新しい球場が次々とオープン。それによって、新旧さまざまな球場でホームランを打ちました。
大谷さんも全30球団のスタジアムだけでなく、いつの日か米中西部アイオワ州の「フィールド・オブ・ドリームス」での試合や、日本凱旋(がいせん)での開幕戦、あるいは英国ロンドンで行われる公式戦などに出場する機会があれば、勝利やホームランを記録する球場もさらに増える可能性もあります。
【プロフィール】
福島良一(ふくしま・よしかず)/1956年、千葉県生まれ。大リーグ評論家。1968年に日米野球を初観戦し、本場のアメリカ野球に魅了される。1973年に初渡米して以来、毎年のように全米各地で観戦。MLB全球団の本拠地はじめ、マイナーリーグ、独立リーグなど数え切れないぐらいの球場を訪問。大リーグ通の第一人者だった故伊東一雄氏の薫陶を受け、現在は日刊スポーツなどで執筆のほか、テレビ、ラジオなどで評論。NHKなどを経て、 2020年からはインターネットTVのSPOTV NOW、ABEMAでMLB中継の解説者としても活躍中。著書に『大リーグ物語』(講談社現代新書)、『大リーグ雑学ノート1、2』(ダイヤモンド社)など多数。
※福島良一『もっと知りたい! 大谷翔平』より一部抜粋・再構成