芸能

クイズ界のレジェンド・辰巳琢郎「肉体は衰えても頭脳だけはずっとしっかりしていたい」

俳優として活躍するとともに、多くのクイズ番組に出演してきた辰巳琢郎氏

俳優として活躍するとともに、多くのクイズ番組に出演してきた辰巳琢郎氏

 昭和、平成、令和と時代を超えて数々のクイズ番組に出演し、圧倒的な知識量、頭の回転の速さで “元祖・クイズ王”とも称される俳優の辰巳琢郎氏(64)。クイズ界のレジェンドでありながら、新時代のクイズ王たち相手に今も変わらない博識ぶりや記憶力、知性で渡り合っている辰巳氏に、頭脳明晰でい続けられる秘密を聞いた。※編注:琢郎氏の「琢」は正しくは点の入る旧字体です。

 * * *
 1988年に『連想ゲーム』(NHK総合)のレギュラーに抜擢されたのを皮切りに、高い正解率でお茶の間を驚嘆させた『たけし・逸見の平成教育委員会』(フジテレビ系)をはじめ、『クイズ$ミリオネア』(フジテレビ系)など多くの伝説的クイズ番組で活躍してきた辰巳氏。60代に入り、頭脳に変化を感じることはあるのだろうか?

「感じますよ! あれ誰だっけ? と人の名前を思い出せないことなんかしょっちゅう。わかっているんだけど言葉が出てこないことももちろんありますし、昔ちゃんと知っていたことなど得意分野だと、本当にもどかしいです。老化は仕方のないこと。記憶力は落ちていくし、老化していくことをどう受け止め、どう踏ん張るかですよね」(辰巳氏、以下同)

 昔はぱっと出てきた言葉や記憶が、年を取ってくるとすぐに出てこないなど、瞬発力の衰えを実感することはよくあるという。

「脳は使わないとどんどん衰えると信じていますので、とにかく使わなきゃね。肉体は衰えていっても、頭脳だけはちゃんと最後までしっかりしていてほしいですからね。そのために、たとえば時間がある時は、しばらく分からなくても、自力で思い出す時間を設けるようにしています。数時間、半日置いたら『あっ!』と思い出すこともありますし、そういうひらめきみたいなものを欲しいので、すぐにスマホで検索するのはやめようと意識しています。結局、楽をしないことじゃないかなと思うんですよね。

 文章を書く時も『この言葉、本当はどういう意味なんだっけ?』と思ったら流さずに、辞書できちんと調べるのがいいと考えています。疑問に思うことや、また、文字を書く際に『この字でよかったのかな?』と不安になった時に調べて、もう一度きちんと記憶に入れ直しています」

関連キーワード

関連記事

トピックス

田村瑠奈被告(右)と父の修被告
「ハイターで指紋は消せる?」田村瑠奈被告(30)の父が公判で語った「漂白剤の使い道」【ススキノ首切断事件裁判】
週刊ポスト
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
暴力団幹部たちが熱心に取り組む若見えの工夫 ネイルサロンに通い、にんにく注射も 「プラセンタ注射はみんな打ってる」
NEWSポストセブン
10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
宇宙飛行士で京都大学大学院総合生存学館(思修館)特定教授の土井隆雄氏
《アポロ11号月面着陸から55年》宇宙飛行士・土井隆雄さんが語る、人類が再び月を目指す意義 「地球の外に活動領域を広げていくことは、人類の進歩にとって必然」
週刊ポスト
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
佐々木朗希のメジャーでの活躍は待ち遠しいが……(時事通信フォト)
【ロッテファンの怒りに球団が回答】佐々木朗希のポスティング発表翌日の“自動課金”物議を醸す「ファンクラブ継続更新締め切り」騒動にどう答えるか
NEWSポストセブン
越前谷真将(まさよし)容疑者(49)
《“顔面ヘビタトゥー男”がコンビニ強盗》「割と優しい」「穏やかな人」近隣住民が明かした容疑者の素顔、朝の挨拶は「おあようございあす」
NEWSポストセブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
天皇陛下にとって百合子さまは大叔母にあたる(2024年11月、東京・港区。撮影/JMPA)
三笠宮妃百合子さまのご逝去に心を痛められ…天皇皇后両陛下と愛子さまが三笠宮邸を弔問
女性セブン