中西氏の指摘通り、選手側も岡田監督の発言には敏感になるようだ。第一次岡田政権のリーグ優勝時(2005年)に1番打者を打った赤星憲広氏はこう言う。
「確かに岡田語録で選手について厳しく言うケースもあります。ですが、ボクが現役だった頃は、マスコミに話す前にコーチを通じて本人に伝えていました。選手が新聞を見て“こんなこと思っているんだ”と疑心暗鬼にならないようにしている。今も本当に言いたいことは、コーチを通じて事前に伝えているはずです。
今の岡田監督は、ボクが現役だった頃よりは丁寧にしゃべっているほうだと思います。言葉足らずで、昔はもっと理解が難しかった(笑)。でも、これも計算のうちなんじゃないですかね。みんなに考えさせたいんですよ。『“そういうことや”はどういうこと?』というのを“自分の頭で反芻しろ”ってことじゃないかと思います」
阪神の活躍とともに、岡田語録にも注目していきたい。