2009年に芸能界に入り、女優として着々とキャリアを積み上げてきた中村アン。そんな彼女も35歳を迎え、7月には演劇集団Z-Lion第13回公演『笑ってもいい家』で初舞台・主演を飾る。今回、年齢を重ねてもなお挑戦し続ける彼女の魅力を紐解く。
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──今回、女優として初の舞台出演となりますが、新しいことに挑戦することに不安はありませんでしたか?
中村:正直言うと不安だらけで、初めてお話をいただいたときは「できないかも……」とマネージャーさんに弱音を吐いちゃうほどでした。元々舞台には興味があったけれど、目の前にお客さんがいる中で演技をしたことがないし、初舞台で主演というプレッシャーもあって。それでも、一度話を聞くべきだと思い、粟島さん(脚本・演出担当)と直接お会いして自分が感じている不安な気持ちを全て伝えたら、気持ちが楽になったんです。それに、もしここで舞台に挑戦しなかったら自分自身に負けると思って、今回のお話を快諾させていただきました。
──舞台に出演すると決心してから、心境の変化はありましたか?
中村:舞台の世界に飛び込む前はドキドキしていたんですけど、いざ稽古が始まると不安は一気になくなりました。今では楽しみの方が大きいですね。1人だけで頑張らず、出演者みんなで良い舞台を作りたいです。
──きっとこの舞台を終えた頃には、さらに成長した中村アンさんが見られると思います。
中村:そうなれると嬉しいです(笑)。35歳を迎えてから新しいことに一生懸命チャレンジすることで、観てくださった方々にも何か新たなことに挑戦するきっかけを与えられたらいいなって思います。
──昨年35歳を迎えて、仕事やプライベートで変化はありましたか?
中村:20代の頃は自分の居場所を探すのに必死で、とにかくがむしゃらに突き進んでいました。ただ、30代になるとやっぱり若い頃に比べてパワーが落ちてきたなと実感しています(笑)。だからこそ、35歳という女性にとって大きなターニングポイントである今、もう一度スイッチを入れて人生の第二ラウンドをスタートさせた気持ちです。