「欲しいものは買って、食べたくなったら食べる」
──中村さんといえば引き締まった「美ボディ」が同性の間で憧れの的になりました。現在でもそのスタイルは健在ですが、体型維持の秘訣は?
中村:それこそ昔はいつどんな仕事がきてもいいように常にジムに行っていましたし、常にストイックでいないと自分を保てなかったんです。ただ、モデルから女優の道へと進み始めたことで、体型に縛られすぎずに肩の力を抜いていこうと思いました。年齢を重ねることで必ず体力は落ちますし、そこで無理しすぎるのではなく、今は仕事が近づいてきたら食事を減らしたり、運動するようにしています。
──ストレスを溜めないことが大事なのかもしれませんね。ちなみに、中村さん流のリフレッシュ方法はありますか?
中村:自分の心に正直でいること。欲しいものがあれば買って、食べたくなったら食べる。我慢しすぎないことが一番です。
──お話を聞いていて中村さんはすごくポジティブな性格だと思いました。昔からポジティブでしたか?
中村:ポジティブというより、タフなんだと思います(笑)。高校と大学でチアリーディングを経験し、耐えることや逃げないことを学びました。
──そのときの経験が今に活きていると。
中村:そうですね。強豪校で、入部したときから日本一しか目指していなくて。そんな熱い環境にいられたことが大きかったです。あと、笑顔が得意だったのもチアリーディングのおかげで。ただ、モデルの頃は良かったんですが、お芝居を始めた当初は監督さんから「中村さん、口角が上がり過ぎてるよ」ってよく注意されていました(笑)。笑顔が癖になっちゃっていて、真剣に走っている場面でも自然と口角が上がっちゃっていたみたいで。でも、その笑顔が自分の気持ちを常に上向きにしてくれていたのかもしれません。
──最後にこれからさらに挑戦してみたいことがあれば教えてください。
中村:プライベートだとキャンプをやってみたい! ただ、なかなか自分ひとりで挑戦できなさそうなので、誰か連れて行ってくれる友達を待つことにします(笑)。仕事ですと、とにかく今回の初舞台「笑ってもいい家」を成功させて、新たな一面を見せられたらなと思います。35歳になりましたが、もっとアクティブに! これからも初めてのことに怖がらずどんどんチャレンジしてきたいです。
【プロフィール】
中村アン(なかむら・あん)/1987年9月17日生まれ。東京都出身。ドラマ「グランメゾン東京」(2019)、「DCU」(2022)、「NICE FLIGHT!」(2022)や映画「名も無き世界のエンドロール」(2021)、「マスカレードナイト」(2021)など多くの話題作に出演し、2022年の「DCU~手錠を持ったダイバー~」では第4回アジアコンテンツアワードの助演女優賞にノミネートされるなど、その演技力が日本国外からも評価されている。7月1日(土)〜9日(日)に東京・六本木俳優座劇場で上演される舞台『笑ってもいい家』では、初舞台出演で主演を務める。好評追加公演も決定。
写真/田中健児 衣装協力/TELOPLAN(EMME)