坂本スタメン時の勝率が高いのはなぜか
73試合消化時点で、2人のスタメン出場時のチーム勝敗は以下になる。
●梅野隆太郎
46試合21勝22敗3分 勝率4割8分8厘
●坂本誠志郎
27試合20勝7敗0分 勝率7割4分1厘
これだけを見れば、「なぜ坂本をもっと使わないのか」と憤るファンがいるのもわかるだろう。
「特に5月までは坂本のスタメン試合が18勝1敗でしたからね。しかも、7連勝、9連勝が止まった試合はいずれも梅野がスタメンだったので、余計にクローズアップされました。
ただ、チームが8勝14敗1分と負け越した6月のスタメン試合では、梅野が6勝8敗1分、坂本が2勝6敗です。坂本を使えば、勝率が上がるとは言えなくなってきました。坂本はスタメン27試合のうち、先発投手は大竹11試合、村上10試合と阪神首位の立役者のピッチャーと主に組んでいる。梅野はこの2人の時にスタメン出場はありません。そうした要素が、勝率で差がついている理由とも考えられる。もちろん、坂本が大竹や村上を上手くリードしているから、2投手が勝っているというのはあるでしょう」
坂本のスタメンは大竹、村上、そして伊藤将司の3投手に限られている(7月2日現在。記録は以下同)。伊藤が先発した試合で梅野は4試合、坂本は6試合スタメンでマスクを被っている。梅野は1勝1敗で防御率1.93、坂本は2勝1敗で防御率2.43となっている。
「伊藤は初登板から6試合坂本でしたが、6月8日の楽天戦で梅野と初めてコンビを組み、以降の4試合は全て梅野とのバッテリーです。6月1日の西武戦で5回4失点と良くなかったので、変えたのでしょう。逆に言えば、今季調子が上がらず、7月9日のヤクルト戦で復帰予定の青柳は一度、梅野ではなく坂本と組ませる選択肢もあるかもしれません」