【シェフレラ】
・特性
「観葉植物の中でも、もっとも強い品種といわれている植物です。国内では、八丈島などで、地植えで生育しています。子供の手のような形の葉がかわいらしく、インテリアとして柔らかい雰囲気を演出できます。樹の性質は大変頑丈なので、どんな環境でも育ちます」
・正しい育て方
「室内の明るい場所であればどんな場所でも生育可能です。土は乾燥気味を保つようにし、完全に乾いてからたっぷりの水をやりましょう。強い植物ですが、常に土が湿っていると根腐れを引き起こしますので、水やりの頻度には注意が必要です。植え替えは2年に一度。根の張りが強いため、根詰まりが起きやすいです」
【オリーブ】
・特性
「スモーキーな色合いの葉が特徴で、庭のシンボルツリーとしても大人気。育てるだけでなく食べる楽しみもあります。実をつけるには、別々の品種同士でないと受粉ができないのですが、一部の品種では1本で結実します(ミッション、シプレッシーノという品種など)。地植え、鉢植え、どちらでも楽しめます」
・正しい育て方
「オリーブの故郷・イタリアの土質のような、赤土で弱アルカリ性の土壌を好みます。また、原料がイタリアの赤土であるテラコッタ製の鉢と大変相性がよく、水に溶けだした石灰質が徐々に土質をアルカリに傾け、オリーブの生育環境を整えてくれます。
水はけのよい土を好みますが、屋外では土の乾燥が早いため、水枯れさせないように気をつけてください。春の花をつける際に栄養分を多く必要とするので、固形の肥料を土に与えるとよいでしょう。おすすめは油粕などの固形有機肥料。これを3、6、9、12月に与えると、健康な状態で花や実がつきます」
【ユーカリ】
特性
・「“コアラのご飯”のイメージが強いユーカリですが、園芸店で出回っているものは、コアラの餌とは異なる品種。ユーカリオイルのもとになるもので、風が吹くとよい香りが漂います。種類が豊富で、シルバーリーフや特徴的な葉姿を楽しめます」
・正しい育て方
「かなり水を好むので、暖かい季節は毎日のように水やりが必要です。根腐れというより、水枯れでダメになることが多いのです。
ただ、背が高くなるわりに根の生育が遅く、強風が吹くと不安定になることがあるので、鉢や地面に植える際は、支柱を立てることをおすすめします。こまめに剪定し、切った枝はドライフラワーやリースに活用しましょう」