ライフ

「親の着物」現代風リメークのすすめ 正絹で作られているため、通気性もよくオールシーズンのアイテムに

着物をワンピースにリメークする場合、デザインは決まったものの中から選び、注文から出来上がりまでの期間は2か月〜(時期によって異なる)

着物をワンピースにリメークする場合、デザインは決まったものの中から選び、注文から出来上がりまでの期間は2か月〜(時期によって異なる。『着物リメイクのお店カタナツ商店』)

 たんすの中に眠っている“親の着物”。どうにか活用したいと思っていても、着物を着る機会がないという人も多いだろう。それならば、リメークするのはどうだろうか──。

 着物は流行に左右されることがない。大正、昭和のアンティークでもリメークすれば、おしゃれ着やインテリアに生まれ変わらせることができる。

「着物は、一着ごとに柄や色合いが違うので、リメークすると一点もののアイテムに生まれ変わるのがいいところです」と言うのは、数々の着物リメークを手がけている服飾デザイナーの松下純子さん。

「着物は一般的に100%絹糸を使った正絹で作られているため、いわばシルク素材です。シルクは肌触りがよく、通気性もいいので、シャツやワンピースにすればオールシーズン着ることができます。作るのも小学校で裁縫を習った人なら誰でもできます」(松下さん・以下同)

着物から七分袖のワンピースに! 料金はリメーク料4万4000円と、ウエストリボン代が1650円

着物から七分袖のワンピースに! 料金はリメーク料4万4000円と、ウエストリボン代が1650円(『着物リメイクのお店カタナツ商店』)

テディベアへのリメークは9900円〜

テディベアへのリメークは9900円〜 (『着物リメイクのお店カタナツ商店』)

 着物リメークは、着物の糸を一度すべてほどき、布状にしてから行うのが基本だ。

「着物の糸をほどくのは糸切り用の道具『リッパー』を使えば簡単です。布になったら、着物に染みついた防虫剤などのにおいや汚れを落とすために液体石けんと重曹、クエン酸ですすぎます。

 やり方は、たらいにぬるま湯を入れ、そこに液体石けんと重曹(各大さじ1)を入れて溶かし、約10分つけてからよくすすぎます。

 次に、たらい半分ほどのぬるま湯にクエン酸をひとつまみ入れ、10分程度置いてから軽く絞って日陰に干して、完全に乾いてから使います」

松下さんは紺地の着物をゆったりしたパンツにリメークして着ている

松下さんは紺地の着物をゆったりしたパンツにリメークして着ている

着物の糸を解く「リッパー」は100円ショップなどで購入可能

着物の糸を解く「リッパー」は100円ショップなどで購入可能

関連記事

トピックス

百合子さまは残された3人の仲を最後まで気にかけられたという(2023年6月、東京・港区)
百合子さま逝去で“三笠宮家当主”をめぐる議論再燃か 喪主を務める彬子さまと母・信子さまと間には深い溝
女性セブン
氷川きよしが紅白に出場するのは24回目(産経新聞社)
「胸中の先生と常に一緒なのです」氷川きよしが初めて告白した“幼少期のいじめ体験”と“池田大作氏一周忌への思い”
女性セブン
公益通報されていた世耕弘成・前党参院幹事長(時事通信フォト)
【スクープ】世耕弘成氏、自らが理事長を務める近畿大学で公益通報されていた 教職員組合が「大学を自身の政治活動に利用、私物化している」と告発
週刊ポスト
多くのドラマや映画で活躍する俳優の菅田将暉
菅田将暉の七光りやコネではない!「けんと」「新樹」弟2人が快進撃を見せる必然
NEWSポストセブン
阪神西宮駅前の演説もすさまじい人だかりだった(11月4日)
「立花さんのYouTubeでテレビのウソがわかった」「メディアは一切信用しない」兵庫県知事選、斎藤元彦氏の応援団に“1か月密着取材” 見えてきた勝利の背景
週刊ポスト
田村瑠奈被告(右)と父の修被告
「ハイターで指紋は消せる?」田村瑠奈被告(30)の父が公判で語った「漂白剤の使い道」【ススキノ首切断事件裁判】
週刊ポスト
10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
「週刊ポスト」本日発売! 小沢一郎が吠えた「最後の政権交代を実現する」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 小沢一郎が吠えた「最後の政権交代を実現する」ほか
NEWSポストセブン