気をつけるべき便秘薬

気をつけるべき便秘薬

便をやわらかくする薬で意識障害

「一錠だけ」のはずだった薬が、気がつけばいつしか両手いっぱいあっても足りなくなる—そんな恐ろしい状況を避けるためにまず気をつけるべきは、クセになりやすい刺激性の便秘薬を極力のまないようにすることだろう。しかし、腸を直接刺激しない“非刺激性の便秘薬”ならいいかというと、そう簡単な問題ではない。薬剤師の三上彰貴子さんが指摘する。

「腸を刺激せずに便をやわらかくするタイプの『酸化マグネシウム』は年単位など長期にわたって服用すると、高マグネシウム血症になる可能性があります。主な症状は吐き気や倦怠感、眠気や徐脈など。重症化すると意識障害が起きて亡くなるケースもあります。

 特に腎機能が悪い人は症状が出やすいため、要注意です。高齢者は一般的に腎機能が低下しており、さらに腸の動きも弱まるためよく処方されているのを見かけます。長期間のんでいてだるさや眠気を感じやすい人は一度医師に相談して血液検査をしてほしい」

 酸化マグネシウムは市販薬の中でも人気の薬であり、刺激系の下剤よりも安全だと思って服用している人も多い。しかし実際に高マグネシウム血症による死亡例も報告されており、厚生労働省も注意を呼びかけている。「たかが便秘薬」と侮れば、命を落とす可能性すらあるのだ。

※女性セブン2023年7月27日号

気をつけるべき胃腸薬

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負のサイクルに…

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