食道裂孔ヘルニアの画像

食道裂孔ヘルニアの画像

 具体的には胃を2本の鉗子で引っ張り、元のお腹の位置に戻す。その後、広くなった食道裂孔を縫い縮め、さらに胃の上の部分(胃底部)を襟巻状に、食道に巻き付ける噴門形成術を行ない、食物などの逆流を防ぐ。

「食道裂孔ヘルニアの再発率は3センチ以下の滑脱型で10%、3センチ以上の滑脱型では22%、混合型は23%のため、2011年からメッシュ補強を実施していました。これにより滑脱型の再発率は、ほぼゼロになりましたが、他の型では効果が見られず、メッシュに加えて胃を腹壁に固定する方法を追加したのです。これで再発率が低下したので、今年の1月に異物であるメッシュをやめ、腹壁固定のみの治療に取り組んでいます」(矢野教授)

 術後の食事の際に、鈍い痛みや消化不良が起こることもあるが、3か月程度で収まる。現在、食後などに高頻度の呼吸困難を起こしている方には循環器に加え、食道裂孔ヘルニア検査の実施を勧めたい。

取材・構成/岩城レイ子

※週刊ポスト2023年7月21・28日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

今回の事件で宝島さん夫妻が死亡した後、5月15日に真奈美容疑者が会社の代表取締役に就任していた。
【那須2遺体】宝島さん長女・真奈美容疑者(31)が韓国人元夫とのロサンゼルス生活で味わっていた“挫折”「内縁夫の逮捕後も、何食わぬ顔で親の会社を引き継ぎ……」
NEWSポストセブン
中国でも活躍
長澤まさみ、中国進出大成功で大手電気自動車メーカーCM起用 それでも超えられない“中国人がもっとも愛した日本人”
女性セブン
沢田研二、全国ツアー東京公演に妻・田中裕子が来場し会場にどよめき いつもとは違う“センター席”に堂々と座った裏事情
沢田研二、全国ツアー東京公演に妻・田中裕子が来場し会場にどよめき いつもとは違う“センター席”に堂々と座った裏事情
女性セブン
北川弁護士(神戸大学のHPより)
【関西検察の神】北川健太郎弁護士(64)が酒に酔った部下を…準強制性交等容疑で逮捕「男性記者に風俗店“取材”を勧め、女性記者にボディタッチ」「北川さんは性犯罪にも熟知しており立件されないと踏んでやったのでは」
NEWSポストセブン
泉健太・立憲民主党代表の政治経歴を振り返る(時事通信フォト)
泉健太・立憲民主党代表は“政権交代のシンボル”たりえるか? 党幹部からは「人柄はいい。聞く耳もある。しかし自分の意見がない」評も
週刊ポスト
愛子さま
愛子さま、高校時代に密かに開設していたインスタグラムの“プライベートアカウント” 写真が全削除された事情
女性セブン
King & PrinceとNumber_iが出演のTBS『音楽の日』 “乗り込む気満々”のファンに赤坂周辺は厳戒態勢、本人たちは関係良好をアピール
King & PrinceとNumber_iが出演のTBS『音楽の日』 “乗り込む気満々”のファンに赤坂周辺は厳戒態勢、本人たちは関係良好をアピール
女性セブン
所属していたアミューズが声明を発表
《アミューズが「強い憤り」緊急声明》都知事選で「三浦春馬さんの選挙ポスター」をYouTuberが大量掲示 ファンは「不謹慎すぎる」と悲痛の声
NEWSポストセブン
現役時代の畠山コーチ
《金銭トラブルを直撃》ヤクルト電撃退団の畠山和洋コーチ「寂しい気持ち」年俸1億3000万高級マンション生活から激変“ワンルームアパート生活”の現在
NEWSポストセブン
芸能界随一の仲良し家族として知られる藤岡ファミリー
《「ファンミ」チケットが完売の藤岡ファミリー》俳優・藤岡弘、イケメン息子と3人の美人娘が打ち明ける「デビューから5年の成長と現在」
NEWSポストセブン
歌舞伎界の将来を支える立場に就いているのに…
【愛人と半同棲報道】三田寛子に怒られた中村芝翫 国立劇場養成所“指導者”就任をアピールできない理由
週刊ポスト
6月27日、殺人容疑の疑いで逮捕された宝島真奈美容疑者(31)。宝島一家の長女であり、死亡した宝島幸子さん(56)の連れ子だった。
【那須2遺体】長女・宝島真奈美容疑者(31)、両親殺害の背景にあった家庭内トラブルと会社乗っ取り「連れ子だった」「次女が取締役に」
NEWSポストセブン