連敗中の明るい話題といえば4番の柳田悠岐が馬主になったことが話題に(時事通信フォト)

連敗中の明るい話題といえば4番の柳田悠岐が馬主になったことが話題に(時事通信フォト)

 サブマリンの高橋礼は2019年に12勝6敗、防御率3.34で新人王を獲得。翌年はチーム事情で救援に回り、チームトップの52試合登板で4勝2敗23ホールド、防御率2.65と勝利の方程式の一角として稼働し、4年連続の日本一に大きく貢献した。だが、2021年は制球難で苦しみ1勝にとどまると、昨年は4試合登板で未勝利。今季は3試合登板で0勝1敗、防御率11.81と結果を残せずに5月下旬以降はファーム暮らしが続いているが、ウエスタンリーグで16試合登板、6勝1敗1セーブ、防御率1.36と抜群の安定感を見せている。

 上林も将来の主力選手として期待が大きかった。2018年は全143試合に出場して打率.270、22本塁打、62打点、13盗塁をマーク。リーグトップの14本の三塁打を放つなど、パワーとスピードを兼ね備えたプレースタイルは大きな可能性を感じさせたが、その後は伸び悩んでいる。昨年は33試合に出場して打率.301と春先から好調だったが、5月に右アキレス腱断裂で長期離脱。シーズン中の復帰は叶わなかった。復活を目指した今季は開幕一軍入りしたが、34試合に出場で打率.180、0本塁打、6打点。7月18日に2度目の登録抹消となった。

「高橋礼は近年結果を出していないので、先発ローテーションで起用する優先順位が下がっている。上林は一軍でチャンスを与えられているが、結果を出そうという意識が強すぎるのか打席で迷いが感じられる。内外野守れる同じ左打者の牧原大成、柳町達が台頭している中で焦りもあるでしょう。環境を変えたほうが良いかもしれません」

 高橋礼、上林は共に「1995年世代」の中堅選手で一軍でも実績がある。ソフトバンクでもう一度輝くか、それとも──。

 

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