検察「刑務所で一生を終えたいと?」
小島「そうです」
検察「では、あなたは刑務所で人生を終えるそのとき、事件を反省するんですか?」
小島「死ぬ最後の瞬間ってことですか?」
検察「そうです」
小島「仮釈放の可能性がなくなったとき、心境の変化が生まれて、それが外面に表れるかもしれません」
さらに別の検察官に交代し、質問は続いた。
検察「祖母と養子縁組を続けたかったですか?」
小島「伯父の調書に、私が『養子縁組をしたかったか聞かれ、わからないと答えた』とありますが、養子縁組を結んだときは、遅すぎたんではないかなと思っていました」
検察「養子縁組ね、解消されてないでしょ」
小島「そうですね。逮捕時も、解消されていると思っていたのに小島の姓で……」
検察「今も続いていますが」
小島「まだ私は小島家の人間なんだと」
検察「人格障害という自覚はありますか?」
小島「大きな枠組みでの障害を持っているなという自覚はあります」
検察「社会に戻り、人とコミュニケーションを取り生きてみようとは?」
小島「今はもうまったくないです。刑務所でのコミュニケーションを積極的に取って行こうと」
検察「どうしても刑務所に行きたいの?」
小島「そうなんです」
検察「一生入るとして、それにかかる人件費やあなたの食費は税金ですよ。人が働いたお金で生きていく、そのことに思うところがある?」
小島「うん……納税者の皆様に大変感謝しないといけない」
検察「真面目に答えてます?」
小島「答えてます」