岩渕容疑者のSNSでは有名選手と練習した写真や、試合で勝った様子などが綴られ、プライベートでも友達と居酒屋で飲む写真を公開するなど明るい学生生活が窺える。だが、この知人によると、思わぬ“落とし穴”に落ちていたという。
「実は岩渕容疑者は今年4年生に上がれず留年しています。元々勉強は不得意だと言っていましたが、授業をサボったりしていて進級単位数に足りなかった。岩渕容疑者の所属していた学部で留年する人は毎年数人ですし、体育会は先輩後輩の繋がりもあるので大抵ストレートで卒業するんですが……。
留年が決まって部内からも相当イジられていましたのでプライドが傷ついたでしょう。家族からも相当怒られたようで、“お金(の援助)が減らされた”と漏らしていたと聞いています。今年は関東大学ボクシングリーグのメンバーにも選ばれていません」
しかし、お金に困っていた素振りを見せていなかったという岩渕大輔容疑者。むしろお金に余裕があるようだったという。
「お金がないはずなのに、車を買い換えようかなと言っていた。収入源については“SNSでおいしい稼ぎがある”と言っていました。今年頭にルフィ強盗団騒動が話題になっていたので、友達から“詐欺とかだろ?”とからかわれたことがあったそうですが、(岩渕容疑者は)笑いながら否定していました。いつからこうした大麻の売買に手を染めていたかはわかりませんが、留年でお金が足りなくなって手を染めたのだとしたら残念です」(同前)
岩渕容疑者は以前、自身のTwitter(現X)でこう呟いていた。〈人それぞれ個性はあるし、それに関して否定するつもりはない。イキリたきゃイキればいい。だから人様に迷惑かけるなよ〉。部員の逮捕を受け、東農大はボクシング部の無期限の活動休止を決めた。
大学の運動部では薬物事件が相次いでいる。日本大学ではアメフト部員が覚醒剤と大麻を所持で逮捕、朝日大ラグビー部でも転売目的で大麻を所持していたとして部員3人が逮捕されている。