国内

愛子さま、皇室会議選挙で“初めての一票” 女性天皇誕生の機運高まるなか、運命を拓く機会に

卒論のご準備に熱中されている(4月、栃木県高根沢町。写真/JMPA)

卒論のご準備に熱中されている(4月、栃木県高根沢町。写真/JMPA)

 皇族数確保のための議論が宙に浮いている現在、未婚の女性皇族の置かれている立場は極めて不安定であり、愛子さまにおいても例外ではない。来春、大学をご卒業したあかつきには、ますます成年皇族としてのご活動が期待されるだろう愛子さまの将来を左右する選挙が開催される──。

 現在、学習院大学文学部に籍を置かれている天皇家の長女・愛子さまは、大学生活最後の夏を卒業論文のご執筆に捧げられているようだ。

 8月4日、愛子さまはお忍びで、東京国立博物館(東京・上野)に足を運ばれた。目的は、6日まで開催されていた「藤原定家―『明月記』とその書―」という企画展だ。定家は、平安時代末期から鎌倉時代初期を代表する公家・歌人で、80巻近く現存する日記「明月記」を書き残したほか、小倉百人一首の選者としても知られている。また “悪筆”でも有名で、一見するとヘタウマな彼の文字は「定家様」と呼ばれ、のちに江戸時代の習字の流派の1つとなった。

「愛子さまは、一般客に気を使われたのか閉館の直前に博物館に入られ、定家直筆のさまざまな書を熱心にご覧になったそうです。昨年12月には、天皇陛下とおふたりで、五島美術館(東京・世田谷区)を訪れ、定家に影響を与えたとされる歌人・西行の展示をご覧になっていますから、卒論では平安末期から鎌倉初期にかけての文学や詩歌をテーマとして扱われるのかもしれません」(宮内庁関係者)

 夏休みのさなかも、学業に熱心に取り組まれる愛子さま。一方で、成年皇族としての責務も広がりを見せている。

 愛子さまはこの夏、両陛下と那須御用邸で静養される予定だ。御用邸でのご静養は、愛子さまが成人されてから初となる。

「8月上旬に調整していた須崎御用邸でのご静養は実現しませんでした。学業に専念したいという愛子さまのご事情があったそうです。お出ましの機会は限られており、このたびのご静養で愛子さまのお姿が見られることに国民の期待も高まっているでしょう。愛子さまはそうした思いをくまれ、成年皇族として一皮むけた振る舞いをされるのではないでしょうか」(前出・宮内庁関係者)

 ご静養から戻られて息つく間もなく、愛子さまが重要な責務を果たされることが明らかになった。9月7日、「皇室会議」に出席する皇族議員を選ぶ選挙で、初めて一票を投じられるという。

「4年に1度、陛下と上皇さまを除く成年皇族のなかから2名が議員に、2名が予備議員に選ばれます。投票は、皇族方それぞれがふさわしいと思われる4名の名前を記入する互選形式。選挙権のない皇族方にとって、唯一の選挙の機会ともいえます」(前出・宮内庁関係者)

関連記事

トピックス

幕内優勝力士に贈られる福島県知事賞で米1トンが
「令和のコメ不足」の最中でも“優勝したら米1トン”! 大相撲優勝力士に贈られる副賞のコメが消費される驚異のスピード
NEWSポストセブン
愛子さま
愛子さま、日赤への“出社”にこだわる背景に“悠仁さまへの配慮” 「将来の天皇」をめぐって不必要に比較されることを避けたい意向か
女性セブン
「学園祭の女王」の異名を取った田中美奈子(写真/ロケットパンチ)
田中美奈子が語る“学園祭の女王”時代 東大生の印象について「コミュニケーションスキルが高く、キラキラ輝いていた」
週刊ポスト
羽生結弦(時事通信フォト)の元妻・末延麻裕子さん(Facebookより)
【“なかった”ことに】羽生結弦の元妻「消された出会いのきっかけ」に込めた覚悟
NEWSポストセブン
目覚ましテレビの人気コーナー「きょうのわんこ」(HPより)
『めざましテレビ』名物コーナー「きょうのわんこ」出演犬が“撮影後に謎の急死”のSNS投稿が拡散 疑問の声や誹謗中傷が飛び交う事態に
女性セブン
シャトレーゼのケーキを提供している疑惑のカフェ(シャトレーゼHPより)
【無許可でケーキを提供か】疑惑の京都人気観光地のカフェ、中国人系オーナーが運営か シャトレーゼ側は「弊社のブランドを著しく傷つける」とコメント 内偵調査経て「弊社の製品で間違いない」
NEWSポストセブン
神田正輝の卒業までに中丸の復帰は間に合うのか(右・Instagramより)
《神田正輝『旅サラダ』残り2週間》謹慎中のKAT-TUN中丸雄一、番組復帰の予定なしで「卒業回出演ピンチ」レギュラー降板の危機も
NEWSポストセブン
小泉進次郎氏・滝川クリステル夫妻の出産祝いが永田町で話題
小泉進次郎夫妻のベテラン議員への“出産祝い”が永田町で話題 中身は「長男が着ていたとみられるベビー服や使用感のあるよだれかけ」、フランス流のエコな発想か
女性セブン
稽古は2部制。午前中は器具を使って敏捷性などを鍛える瞬発系トレーニングを行なう。将来的には専任コーチをつけたいという
元関脇・嘉風の中村親方、角界の慣習にとらわれない部屋運営と指導法 笑い声が飛び交う稽古は週休2日制「親方の威厳で縛らず、信頼で縛りたい」
週刊ポスト
柏木由紀と交際中のすがちゃん最高No. 1
《柏木由紀の熱愛相手》「小学生から父親のナンパアシスト」すがちゃん最高No.1“チャラ男の壮絶すぎる半生”
NEWSポストセブン
今年8月で分裂抗争10年目を迎える。写真は六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
「宅配業者を装って射殺」六代目山口組弘道会が池田組に銃口を向けた背景 「ラーメン組長」射殺事件の復讐か
NEWSポストセブン
小泉進次郎元環境相と妻の滝川クリステルさん(時事通信フォト)
滝川クリステルの旧習にとらわれない姿勢 選挙区の横須賀では「一度も顔を見せないのはどうか」の声、小泉進次郎氏は「それぞれの人間性を大事にしていきたい」
女性セブン