テレ東時代には苦労もあったと言う

テレ東時代には苦労もあったと言う

──一方で、現在はフリーアナウンサーとしても活動する二足のわらじとなっています。今後アナウンサー業はどのように活動する予定なのですか。

森本:基本的にはテレ東で全部やり切って辞めているので、『これがやりたい』というのはないんです。これまで通り経済・ビジネスに関する仕事はやっていきたいですが。

 でも6月に『バラいろダンディ』(TOKYO MX)のMCをやらせていただいたんですけど、そのときに思ったのは、テレビ局を背負っていないぶん、自由に喋ることができる身軽さは感じました。発言については自分でリスクを取ればいいのでやりやすかったですし、楽しかったですね。

──最近、人気の局アナウンサーが退社するケースが多いことについて、どう考えますか。

森本:ネガティブでもポジティブでもなく、自然なことかなと思います。ひと昔前ならアナウンサーという仕事は特別で神格化された職業というイメージがあったかもしれませんが、職業のひとつという認識が広がっていくなかで、新しいことを模索したいと思った人が辞めていく。起業する人もいれば違うジャンルに挑戦する人がいることは健全だと思います。

 逆に外部から中途でアナウンサーになる人がいてもいいですし。全般的に辞めた方のその後を見ていると活き活きと仕事をされているように感じます。他局を辞めて企業で活躍している友達もいますけど、話していても真っ当な生き方をしていると思いますね。

――アナウンサー時代の経験は、ビジネスシーンでも役に立つのでしょうか。

森本:他企業の方とお話をする時に、自分のことを知っていただいているのはもちろん、要約して何かを伝えたり、相手の顔を見ながら声色を変えて話をしたり、そういうアナウンサー時代に培ったスキルは凄く役に立っています。

 ビジネスでは信用が大事なので、テレビ東京で20年働いていた経験そのものが結局プラスになっています。そこから先は、マーケティングも販売も自力で頑張らなければならないので、今後も徹底的に勉強していきたいと思っています。

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