「矯正治療には時間が必要ですが、この外用薬を使用すれば、多少は治療期間を短縮でき、逆に再発までの期間を延ばせます。使用方法は矯正具を装着した上で爪に塗布し、テープを巻き、24時間閉鎖密封すると次第に爪が軟らかくなります。重篤な副作用もありません」(齋藤医師)
いくら注意をしていても、靴の形状によっては知らず知らずのうちに足の親指の爪に外力がかかり、巻き爪を生じてしまうこともある。なにより痛みなく歩くことは健康長寿の基本だ。生活の質を落とさないためにも、少しでも爪に痛みや異常を感じたら、皮膚科専門医を受診したい。
取材・構成/岩城レイ子
※週刊ポスト2023年9月8日号