『VIVANT』でモンゴルから「帰りたくなかった」堺(右)と、モンゴルの馬と心を通わせた阿部

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 なぜ甲子園球場は使用のハードルが高いのだろうか。スポーツ紙デスクはこう分析する。

「まず甲子園はプロ野球、春夏の甲子園で1年の大半が使用されている。これは東京ドームなども同じ条件ですが、甲子園は内野が土、外野が天然芝ということもあり、コンディション管理が他球場より難しい。おまけにドーム球場ではないため夜間の利用もできず、一般向けの貸し出しも行なっていない。ライブ会場としても昔はTUBEが毎年のコンサート会場として利用していたが、近年では水樹奈々、あいみょんなどの阪神ファンや地元出身の人気アーティストが年に1組やれるかどうか。スポーツ関連以外のイベントでの使用はかなり厳しいのが現状です」

 阪神甲子園球場に話を聞いてみた。『下剋上球児』で使用するかどうかについては「お答えできない」とのことだったが、ロケ使用についてはこう答えた。

「ロケ地としての依頼があった場合は企画を読ませていただいて、場所として適切であると判断すれば許可をお出ししているんですが、プロ野球のシーズン中と高校野球の時期はお貸しできないのです。また、天然芝の維持管理の問題もありまして、コンサートなどもしにくくなっていますが、日程がうまく合えば、どうぞという感じにはなります。過去のドラマ(『H2』)では、夏の話を真冬に撮影しているということがありまして、寒い時期に半袖で夏の演出をしているので、(撮影場所として珍しいというのは)そうした時期的な制約も大きいのかと思います」(運営担当者)

 こうした厳しい条件でも同作のヒットのためには甲子園ロケは避けては通れない道だったのか。TBSに甲子園のロケ使用と、その狙いについて聞いたが、「制作過程については従来、お答えしておりません」との返答だった。視聴率で下剋上を期待したい。

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